健忘性失語の症状/特徴と評価/リハビリ(対応/対処・アプローチ) - +医療従事者と患者の広場+ ~看護師や作業/理学療法士etcの国家試験/解答速報、病気/怪我の治し方まで+

健忘性失語の症状/特徴と評価/リハビリ(対応/対処・アプローチ)


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健忘性失語(amnesic aphasia)の症状/特徴と定義


健忘性失語は失名詞失語、失名辞失語とも呼ばれる。
喚語困難、呼称障害があり迂遠な言い回し(迂言)を呈するが、流暢かつ構音の保たれた発話および良好な理解と復唱を特徴とする失語である。 自発話は適切な名詞が出てこないため指示代名詞が多くなり、名称の替わりに用途などを述べる迂遠な言い回しが多くなる。時に語性錯誤が見られるが、多くの場合、誤りに気づいて取り消す。 呼称障害が見られ、やはり迂言が出現する。通常の健忘失語では、例えばかぎを呼称できなくても、「鍵ですか?」と問えば即座に肯定する。軽症例では物品の呼称よりも語想起課題で障害が明らかとなり、理解障害はほとんどない。


健忘性失語(amnesic aphasia,amanestic aphasia)の障害病巣/中枢部位


健忘性失語の病床はさまざまであり、左半球損傷であればどこでも喚語困難が起こりえる。ただし、病巣は小さく、発語失行を起こす中心前回下部、ウェルニッケ失語を起こすWelnicke領域、そして伝導性失語を起こす緑上回とその深部は障害されていないか、一部を含む障害のみである。
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比較的純粋に健忘性失語の病像を呈する症例の病巣は、前頭葉、側頭・頭頂・後頭葉領域に大別される。

前者では、中心前回よりも前方の前頭葉小病巣が上げられ、ブローカ領域の損傷で健忘性失語となることもある。

後者では、角回または側頭-頭頂葉領域、ウェルニッケ領域をほとんど含まれない比較的小さな側頭葉病巣、側頭葉後下部または側頭-後頭葉領域など、様々な部位が指摘され、更には深部病巣でも健忘性失語が生じ得ると見解は一定していない。

健忘性失語(amnesic aphasia,amanestic aphasia)の評価テスト・検査


初期評価としては「標準失語検査」、「WAB失語症検査」を行う。実施頻度としては、回復期には1~2ヶ月程度の間隔で行うことが望ましい。
言語療法士だけでなく、理学・作業療法士も画像や既往などの医療情報だけでなく、家族構成から教育歴、職業や病前の言語・生活習慣を聴取する。

健忘性失語(amnesic aphasia,amanestic aphasia)の評価テスト



初期評価としては「標準失語検査」、「WAB失語症検査」を行う。実施頻度としては、回復期には1~2ヶ月程度の間隔で行うことが望ましい。
言語療法士だけでなく、理学・作業療法士も画像や既往などの医療情報だけでなく、家族構成から教育歴、職業や病前の言語・生活習慣を聴取する。

あまり表に出てこない内容であるが、知能指数(IQ)が著しく低い人間も一般に想像されている以上の割合が存在していることも念頭におく必要がある。つまり、社会生活を営むことに支障をきたすということであり、『仕事が長続きしない』や『ある程度の年齢にも関わらずアルバイトで生計を経てている』という方が多い。

臨床的な健忘性失語の問題点とリハビリテーション(対応/対処・アプローチ)


基本的にはそれぞれの失語症単独でのアプローチではなく、『失語症全般』として言語聴覚士を中心にリハビリテーションを行っていくことが望ましい。
失語症のリハビリテーションは、周囲の人間と社会のコミュニケーションを向上させることを目的とし、医療スタッフだけでなく家族や知人への指導も必須となる。

失語症の急性期の対応


言語聴覚士を中心に、どのような言語側面が障害、または保存されているかを確認し、コミュニケーションの可能性を探る。言語的・非言語的な表現を行い状況を伝え、表出できない場合もあるので、「はい/いいえ」で答えられる程度の質問や全部の平仮名を書いた用紙を用意しておくことも良い。(大きな文字が望ましい)

失語症の言語療法問題点とリハビリテーション(対応/対処・アプローチ)

患者さんの状態にもよるが、急性期を脱して基本的にある程度の座位保持が可能になってから、訓練室に来室できるようになってから行われる(法律的にも個室)。(嚥下についてはベッドサイドで行われることも多い。)

前述したブローカ失語の評価での家族構成から教育歴、職業や病前の言語・生活習慣を聴取より、総合的な訓練を他の医療従事者と進める。また、言語療法としての集団訓練は、コミュニケーション能力を高め、応用する機会となるので積極的に行う。

失語を含めた言語障害は、1ヶ月から3ヶ月の間の改善率が高いが、それ1ヶ月以降に残存する失語の完治は難しく、復職や社会生活を営むにあたり支障が出る場合が多い。その場合は、言語訓練に固執・執着せず、医師やソーシャルワーカーとともにQOLの向上へと方向転換することも重要である。

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