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糖尿病とは?~診断基準と病型タイプ~


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1.糖尿病とは?(糖尿病の特徴と概要)
インスリン作用の絶対的あるいは相対的不足により引き起こされるさまざまな問題を持ち、遺伝因子と環境因子の関与により発症する症候群である。

糖尿病の特徴(WHOの糖尿病ディグループのレポート 1985年)
①遺伝因子と環境因子により発症する。
②インスリンの作用不足に基づく持続性高血糖と耐糖能低下を示す。
③症状悪化によりケトアシドーシスや非ケトン性昏睡などをきたす。
④経過中に特有の慢性合併症、特に網膜症・腎症・神経症(糖尿病の三大合併症=トリオパチー)をきたす
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*耐糖能低下:糖負荷に対して生体が示す代謝能力が低下している状態

*ケトアシドーシス:ケトーシスによってケト酸はHCO₃⁻を低下させ代謝性アシドーシスをきたす。

・ケトーシス:ケトン体が血中に増える状態。糖の供給不足、組織での糖消費不能によって脂質が主要エネルギー源となり、肝臓でケトン体生成が亢進し生じる。ケトン体は尿に排泄される。

*非ケトン性昏睡:ケトアシドーシスを伴い、著しい高血糖とそれに伴う高ナトリウム血漿のため結晶浸透圧が著明に上昇して昏睡に至る。
 ・高ナトリウム血漿:血清ナトリウム150mEq/l以上の状態。はじめは、口渇が出現し、その後、意識障害、痙攣など脳神経系の症状が出現する。

2.糖尿病の病型タイプ
Ⅰ型糖尿病(インスリン依存型糖尿病:insulin dependent mellitus
・治療上インスリンが絶対的に必要なもの。若年層に多く、一般にやせ型。
・遺伝・環境因子の両因子の関与のもと、主として自己免疫機序に基づく膵島へのリンパ球浸潤(膵島炎)をきたし、B細胞の大部分が消失して発症すると考えられている。

Ⅱ型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病:non insulin dependent mellitus
・インスリン分泌不全とインスリン作用障害(インスリン抵抗性)とで構成される。
・中年以降に多く、一般に肥満型。
・成因は、不均一な疾患群で、発症には多因子遺伝子と環境因子が関与されていると考えられている。

3.糖尿病診断基準
①国際的には、1985年のWHO報告、日本では、1982年の日本糖尿病学科印の診断基準が広く用いられてきた。

②ADA(American Diabetes Association)が1997年に新しい糖尿病の分類と診断基準を発表し、WHOも1998年に新暫定報告を出した。これらも参考に、日本糖尿病学会においても1999年糖尿病診断基準に関する委員会報告が出された。

4.糖尿病の臨床診断
①空腹時血糖値≧126mg/dl、75gOGTT(75g糖負荷試験)2時間値≧200mg/dlのいずれか(静脈血漿値)が、別の日の行った検査で2回以上確認されると糖尿病と診断される。血糖値がこれらの基準値を1回だけ越えたときは糖尿病型とする。

   ②糖尿病型と示し、以下のいずれかの条件が満たされた場合は1回だけの検査でも糖尿病と診断する。
・糖尿病の典型的症状(口渇、多飲、多尿、体重減少)の存在
・HbA1c(ヘモグロビンa①c)≧6.5%
       ↓
ヘモグロビンA1の主成分。全Hbの4~6%をしめる。
・確実な糖尿病網膜症の存在

③過去に①または②の条件が満たされていたことが確認できる場合は、現在の検査結果にかかわらず、糖尿病と診断するか、糖尿病の疑いを持って対応する。

④診断が確定しない場合は、患者を追跡し時期をおいて再検査する。

⑤糖尿病の臨床診断に際しては、糖尿病の有無のみならず、成因分類、代償異常の程度、合併症などについても把握する。

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