パーキンソン病の初期症状から主要症状(症候) - +医療従事者と患者の広場+ ~看護師や作業/理学療法士etcの国家試験/解答速報、病気/怪我の治し方まで+

パーキンソン病の初期症状から主要症状(症候)

スポンサードリンク

パーキンソン病の主の症状を今回は述べますが、結構な割合で看護師さんや理学療法士(PT)、作業療法士(OT)も勘違いしていますので、冒頭で言っておきます。

よく効かれるのは『パーキンソン病の余命ってどれくらいですか?』ということ。

 

パーキンソン病は死ぬ病気じゃありません。お亡くなりになるのは別の疾患でなくなるので、勘違いしないでください。それを患者さんや利用者さん、そして家族の方に説明してはいけません。

 

 パーキンソン病になってしまうことに一番最初に気がつくのは、片手が震えるっていうことから、病院やクリニックを受診するっていパターン。そこから歩けなくなるまでは、かなりの時間がかかりますが、それを経過を追って解説していきます。

 

パーキンソン病の初発初期症状

最初に現れる症状としては、片側手指、手関節部の静止振戦で始まるものが多く(7~8割)、振戦は漸次、同側下肢あるいは他側上肢へと進展する。

上下肢の固縮や巧緻運動障害で始まるものも片側発症のことが多い。

 

片側症候は1~2年のうちに他側にも波及して両側性となり、動作緩慢による姿勢や歩行の異常が目立ってくる。

パーキンソン病が進行してくると運動障害が出現する

特徴ある症候を示し、静止振戦・固縮・無動は『パーキンソン病の三大症候』と呼ばれ、進行するとこれに姿勢反射障害が加わって、『パーキンソン病の四大症候』となる。

スポンサードリンク

パーキンソン病の三大症候(四大症候)

①固縮(rigidity)

関節の受動的伸展・屈曲を連続的に繰返す際に、検者に強い抵抗として感じられる。パーキンソン病の代表的な症状であるが、臨床的にはあまりみることができないのが実際のところ。

手関節の固縮は病初期から始まり、これは手首固化徴候と呼ばれる.病状の進行に伴い、肩・足・膝・股関節、頸部にも固縮がみられるようになる。

 

固縮は受動運動が行われている間、一様に硬い抵抗を示す鉛管現象(lead pipe phenomenon)、または、“ガクガク”と断続的な抵抗を示す歯車様現象(cogwheel phenomenon)を起こす。

 

歯車様現象はパーキンソン病特有の固縮とされ、二次性パーキンソン症候群ではみられない現象である。

 

痙性麻痺でみられる痙縮(spasticity)は、受動運動の開始時に強い抵抗を感じるが、ある点まで伸展すると急に抵抗が抜けることである.これは折りたたみナイフ現象(clasp-knife phenomenon)と呼ばれ、固縮と異なる点であり区別される

 

②安静時振戦(tremor)

病初期は手指に約5Hzの規則的なふるえがみられ、一側の手指、ついで対側の手、さらに一側の足、対側の足という経過で波及することが多い。

出現するのは運動が静止しているときにもみられるので静止時振(tremor at rest)といわれる。

指と示指との間では、あたかも丸薬(pill)を丸めているかのように見え、pill rollingと呼ばれている。

 

病気の進行とともに、舌・下顎・口唇・頸部にも現われ、精神的緊張で増強する。

 

③無動(akinesia:無動症やアキネジアともいう)


動きが無くなることではなく、全ての動作が緩慢になるパーキンソン病特有の症状である.これは、固縮や振戦によるものではなく、無動という特異な症状による。

 

固縮や振戦が軽度であるにもかかわらず、重症な無動の例があるのでパーキンソン病特有の症状とされる。

動作の開始までに時間が掛かり、一つの動作を遂行するのに時間が掛かる.立ち上がり、歩行、手の動きなどの基本動作も緩慢となり、時間を十分に掛ければ目的とした動作を完遂させることが出来るので、脳内の運動プログラムは損傷されていない。

 

起立姿勢ではパーキンソン病特有の前傾姿勢をとり、老人の亀背による老人性前屈姿勢と異なる点は、仰臥位では脊柱が正常に伸展することで、また起立・座位姿勢で常に斜めに傾く、斜め現象もみられる。

 

反復した動作では、リズム形成障害がみられ、緩徐で振幅も小さくなってしまう(反復変換運動障害)ため歩行の開始や方向転換が困難になって、すくみ足や小刻み歩行になるが、歩き出すと加速歩行になり、突進現象を修正できず、放置すると転倒してしまうこともある。

 

歩行開始時には一歩目がなかなか出ないで、歩き始めることを躊躇してすくんでいるようにみえる、すくみ足現象(festination phenomenon)はパーキンソン病特有の症状である。

pa-kinson keisya

これが臨床的に1番見られる症状ですね。パーキンソン病やパーキンソニズムの診断を受けていなくても、結構な割合で出る方がいます。恐らく、その方々は脳萎縮や脳血管性のものと思われます。

 

④姿勢反射障害

立位姿勢でいる時に、外力が加わると姿勢保持が出来ない(彫像現象)。また、立ち上がり動作の時にバランスが崩れて転倒してしまう状態を指す。

検査では、患者は両足を開いて、検者が後方より両肩に手を置いて前後・左右に外乱を加えると、患者は足を踏ん張ることが出来ず、そのまま倒れるようにバランスを崩す。

※ 神経内科ではこの現象を

  • 前方に押した場合:前方突進現象(antepulsion)
  • 後方に押した場合:後方突進現象(retropulsion)
  • 側方に押した場合:側方突進現象(lateropulsion)

としている。

※ 運動学ではこの現象を、・立ち直り反射、傾斜反応の障害であると捉え、運動療法では消失したこれらの反応を引き出すための踏み直り反応の反復学習訓練などが行われる。

スポンサードリンク

スポンサードリンク
コメント
非公開コメント


にほんブログ村 病気ブログ リハビリテーションへブログ王へ

トラックバック
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます 
Copyright © +医療従事者と患者の広場+ ~看護師や作業/理学療法士etcの国家試験/解答速報、病気/怪我の治し方まで+ All Rights Reserved.
当ブログの広告・免責事項について Creative Commons License
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 Unported License