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大腿骨頸部骨折のガーデンとパウエルズの分類と術式決定


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■大腿骨頸部骨折のガーデン(Garden)の分類
骨折部における転位の程度をもとに4型に分類したもので骨性連絡・軟部連絡を重視している

・stageⅠ:不完全骨折(骨性連絡残存)
stageⅡ:完全骨折、転位なし(軟部連絡残存)
stageⅢ:完全骨折、骨頭回旋転位(軟部連絡残存)
stageⅣ:完全骨折、骨頭回旋なし(すべての連絡なし)

・Ⅲ型の軟部連絡は、Weitbrechtのretinaculumと呼ばれる血管を入れた強靭な頚部被膜で、このために骨頭の回旋が起こる。しかし、下肢の股外転内旋で骨折部が整復されるにも、この軟部連絡が残っているからこそである。

・Ⅳ型は整復も困難で整復されても安定性が悪い。強い外力が作用した場合に起こり、若年者の頚部骨折に多く見られる。
骨癒合がし難いだけでなく、癒合しても骨頭の血流障害による阻血性骨壊死(晩期骨頭部分陥没)(late segmental collapse)を起こすリスクが高い
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■パウエルズ(Pauwels)の分類
骨折線と水平線のなす角度によって分類
(X線前後像で両側上前腸骨棘を結ぶ線と骨折線のなす角度)

Ⅰ型:水平線と骨折線のなす角度が30°以下
Ⅱ型:水平線と骨折線のなす角度が31~69°
Ⅲ型:水平線と骨折線のなす角度が70°以上

・Ⅰ・Ⅱ型の治癒は良い(力学的関係より)
・Ⅲ型は剪断力が強く働き骨癒合し難い
・X線の撮り方で違って見えるという説もある

【大腿骨頸部骨折の状態と術式の決定】  骨折部の状態(主としてX線像による)
①GardenⅠ・Ⅱ型  痛み強い:骨接合術
痛み軽い:牽引など保存

②GardenⅢ型(骨頭に回転性のあるもの)  容易に整復しうるもの:骨接合術
整復しがたいもの:開放整復・骨接合もしくは人工骨頭

③GardenⅣ型  人工骨頭

④偽関節 若年者:骨切り術(Pauwels)、骨移植術
       高齢者:人工骨頭、人工股関節

⑤骨壊死(late segmental collapse)  人工骨頭、人工股関節 痛みが少ないもの:経過観察

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