変形性膝関節症の筋力強化トレーニングの方法(運動療法リハビリ) - +医療従事者と患者の広場+ ~看護師や作業/理学療法士etcの国家試験/解答速報、病気/怪我の治し方まで+

変形性膝関節症の筋力強化トレーニングの方法(運動療法リハビリ)


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変形性膝関節症は基本的に患者さん本人の努力によるリハビリが中心となります。
セラピストとしては、効率的に筋力強化をして、うまく自己管理をしてほしい所です。
それについては、やさしい変形性膝関節症の自己管理が患者さんにもわかりやすく、セラピストが指導すべきことが患者さんに説明しやすく書いてあります。^^

【筋力強化増強訓練リハビリテーションのポイント】
・筋力の増強法には「等尺性(isometric)」「等張性(isotnic)」「等運動性(iskinetic)」があるが、痛みがあるときや、初期の訓練には等尺性収縮を用いた筋力アップが有効です。

・等尺性運動は関節をあまり動かすことなく、屈曲拘縮があっても安静にて筋力強化を行うには最適である

筋力強化が必要な筋群は大腿四頭筋、ハムストリングス(膝裏の筋肉)、中殿筋、大殿筋などのお尻の筋肉などの股関節周囲筋と大腿四頭筋である。特に四頭筋の等尺運動は今後の可動域改善や筋力回復に大きく関わってくる。股関節外転筋増強は側臥位での下肢挙上訓練である。
Straight_leg_raise_exercise.jpg  slr gaiten

・筋力強化訓練の期間
「歩行距離が伸びた」「階段昇降が容易になった」などの主観的な訴えが出るのは訓練開始後、約3ヶ月前後必要とする場合が多く、それ以降筋力トレーニングが続ければ明らかに効果は増大する。
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【変形性膝関節症の筋力増強訓練の効果】
①関節内圧などの変化で関節軟骨の代謝が改善される
②大腿骨-脛骨間のトータルの器械的圧力は増加するが、圧の分散により、圧の集中が改善される
③屈曲拘縮の改善
④筋・靭帯の柔軟性が増加し、代謝が改善され関節機能が改善される

<筋力強化の詳細>
大腿四頭筋の筋力低下や関節面の不正、変形、関節包の拘縮などは膝関節の関節可動域制限の原因となる。また疼痛や可動域制限のために廃用性筋萎縮がみられるようになり、特に大腿四頭筋萎縮は早期からみられる症状である。

また、膝関節側方安定化に対する大腿四頭筋強化訓練の重要性が当初より報告されており、大腿四頭筋訓練が理学療法における主要リハビリ項目として定着している。

大腿四頭筋へのアプローチとして等尺運動を用いた筋力増強訓練や筋萎縮に対するストレッチなどが行われている。日常遭遇することの多い変形性膝関節症では、大腿四頭筋の筋力低下が起こりやすく,その予防・強化の目的でstraight leg raise(SLR)がよく用いられる。

また、大腿四頭筋と膝屈筋の同時収縮を命じ同様な目的を達することができる。いずれにしても,関節はほとんど動かさないでその周辺の筋力を強化あるいは保持するうえで大切な運動法である。

さらに、関節のモビライゼーション(マッサージのようなもの)により関節運動の再構築が可能となり、PNFやその他の筋力強化手法の開発により効果的な筋力効果が可能となった。また、ハムストリングスにも大腿四頭筋同様に筋力低下が認められている

膝のコントロール、歩行時の蹴り出しと着地時の衝撃吸収作用による非生理的関節負荷応力の制御に重要である。

そのため,筋力低下は問題となり、大腿筋膜張筋は外側支持機構の二関節筋でもあり前額面での下肢アライメント調整に重要なため、筋力低下防止が不可欠となる。

また足底アーチの異常は膝構造的変化に影響するため、足底筋膜など足関節周囲筋の筋力低下も防ぐべきである。
これらのことを考慮に入れると大腿四頭筋の筋力増強訓練のみでなく、膝関節や足関節周辺筋も含めた下肢全体の筋力増強訓練についての筋力トレーニングが必要である。等尺運動(muscle setting・漸増的抵抗運動・EMG・水中運動)、SLR、PNF、バランス訓練などが行われる。

『膝の関節症の関節可動域訓練』もご覧下さいね。^^

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