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変形性膝関節症の正しい筋力強化訓練・自主トレーニングの方法と効果

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変形性膝関節症は基本的に患者さん本人の努力によるリハビリが中心となります。

赤字にしたのは理学療法士などのに見てもらえば必ず良くなると思っている高齢者の患者さんが多いので、間違いをただすように赤字にしました。

いらっしゃいませんか?揉んでもらったら痛みが必ずとれると思っている人、マッサージしてもらったら筋力が付くと思っているお年寄りの方。

残念ながら、リハビリをしても有名な医者に診てもらっても変形性膝関節症は絶対に治りません

主たるところは筋力をつけて膝をしっかりさせて、あとで膝が変形しても楽にするという要素が強いです。お医者さんに治してもらったっていうのは、薬による痛みのコントロールや手術をしてもらった場合であり、関節の構造を変えているので正確には治したというものではありません。


で、セラピストとしては、効率的に筋力強化をして、うまく自己管理をしてほしい所という思いがあって、筋力を主体とし記事を書こうと思ったわけです。

よくわかりやすい本はないですか?と聞かれるので、その時はやさしい変形性膝関節症の自己管理が患者さんにもわかりやすいですよって答えています。これにはセラピストが指導すべきことが患者さんに説明しやすく書いてあるんで、一応進めてます。もちろん、専門書ではなく一般の方向けです。

では、本題に入っていきますよ。

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変形性膝関節症の筋力低下の原因と筋力アップの効果

  1. 関節内圧などの変化で関節軟骨の代謝が改善される
  2. 大腿骨-脛骨間のトータルの器械的圧力は増加するが、圧の分散により、圧の集中が改善される
  3. 屈曲拘縮の改善
  4. 筋・靭帯の柔軟性が増加し、代謝が改善され関節機能が改善される

 

上記のような筋トレの効果を狙っているのであって、筋トレといっても力をつけつだけを目的にしているわけではありません。専門的にはですけど。

 

大腿四頭筋の筋力低下や関節面の不正、変形、関節包の拘縮などは膝関節の関節可動域制限の原因となる。また疼痛や可動域制限のために廃用性筋萎縮がみられるようになり、特に大腿四頭筋萎縮は早期からみられる場合がある。

また、膝関節側方安定化に対する大腿四頭筋強化訓練の重要性が当初より報告されており、大腿四頭筋訓練が理学療法における主要リハビリ項目として定着している。

 

また、大腿四頭筋と膝屈筋の同時収縮を命じ同様な目的を達することができる。いずれにしても,関節はほとんど動かさないでその周辺の筋力を強化あるいは保持するうえで大切な運動法である。

さらに、関節のモビライゼーション(マッサージのようなもの)により関節運動の再構築が可能となり、PNFやその他の筋力強化手法の開発により効果的な筋力効果が可能となった。また、ハムストリングスにも大腿四頭筋同様に筋力低下が認められている

 

膝のコントロール、歩行時の蹴り出しと着地時の衝撃吸収作用による非生理的関節負荷応力の制御に重要である。

そのため、筋力低下は問題となり、大腿筋膜張筋は外側支持機構の二関節筋でもあり前額面での下肢アライメント調整に重要なため、筋力低下防止が不可欠となる。

 

また足底アーチの異常は膝構造的変化に影響するため、足底筋膜など足関節周囲筋の筋力低下も防ぐべきである。

 

筋力強化増強訓練リハビリテーションのポイント

筋力の増強法には「等尺性(isometric)」「等張性(isotnic)」「等運動性(iskinetic)」があるが、痛みがあるときや、初期の訓練には等尺性収縮を用いた筋力アップが有効です。

 

等尺性の筋力強化訓練のメリット・デメリット

等尺性運動とは関節をあまり動かすことなく、筋力アップができる方法で例えば膝を伸ばして寝た状態でひざ下に座布団を二つ折りにして入れます。そして、座布団を押しつぶすように力を入れるような運動で、関節自体を動かさない・少ししか動かさない状態で筋肉を使うことをいいます。

 

この等尺性収縮という運動は、筋力が早く着くことや関節をあまり動かさないので関節への負担が小さいというメリットがあります。

つまり、屈曲拘縮や少しの痛みがあっても安静にて筋力強化を行うことができるので最適です。



しかし、その反面、その角度でしか筋力強化できないというデメリットがあります。よって、初期には等尺性運動を行い、状態が良くなって来たら普通の筋トレを行っていくのが効率が良い筋力アップの方法です。

 

鍛えなければならない筋肉はどれ?

筋力強化が必要な筋群は大腿四頭筋、ハムストリングス(膝裏の筋肉)、中殿筋、大殿筋などのお尻の筋肉などの股関節周囲筋と大腿四頭筋です。

 

特に四頭筋の等尺運動は今後の可動域改善や筋力回復に大きく関わってくる。

(SLR訓練)

大腿四頭筋へのアプローチとして等尺運動を用いた筋力増強訓練や筋萎縮に対するストレッチなどが行われている。日常遭遇することの多い変形性膝関節症では、大腿四頭筋の筋力低下が起こりやすく、その予防・強化の目的でstraight leg raise(SLR訓練)がよく用いられる。

Straight_leg_raise_exercise.jpg

おもりやゴムなどをつけて負荷を大きくしないと効率的に筋力増強はあまりできません。

 

股関節外転筋増強は側臥位での下肢挙上訓練ですが、おもりやゴムなどをつけて負荷を大きくしないと効率的に筋力増強はあまりできません。(本当に力がない人にはだめですが)slr gaiten 

 

筋力強化訓練の期間は2か月以上かかる

「歩行距離が伸びた」「階段昇降が容易になった」などの主観的な訴えが出るのは訓練開始後から約2~3ヶ月前後必要とする場合が多く、それ以降筋力トレーニングが続ければ明らかに効果は増大する。

 

 

変形性膝関節症の筋力強化訓練のまとめ

これらのことを考慮に入れると大腿四頭筋の筋力増強訓練のみでなく、膝関節や足関節周辺筋も含めた下肢全体の筋力増強訓練についての筋力トレーニングが必要である。

それには上記で説明した等尺運動(muscle setting・漸増的抵抗運動・EMG・水中運動)、SLR、PNF、バランス訓練などが行われる。

もっと詳しいリハビリの内容は『膝の関節症の関節可動域訓練』もご覧下さいね。

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