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筋肉のストレッチは意味がない!変形性膝関節症の関節が硬い原因と可動域訓練の目的

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変形性膝関節症の関節可動域訓練の方法というよりも、その目的や意味をしっかり意識して訓練をしていく必要があるので記載しました。方法については、別途記載していますので、記事下の関連記事をご覧下さい。

 

変形性膝関節症の他動的関節可動域訓練の目的

  1. 現存する関節や軟部組織の可動性を維持
  2. 拘縮を予防する
  3. 運動知覚の維持、増強する
  4. 筋肉の機能的弾性を維持する

 

他動運動とは、患者さんに自分で動く(自動)のではなく、リハビリ職種など他の人や機械を使って関節を動かすことをいいます。

人の力を使っているのでこれをやってもらっても筋力がついてくることはありませんが、筋肉の伸び具合や縮み具合をうまくするというとイメージしやすいでしょうか。

あとは無意識でも関節や筋肉を使うと、その感覚は大脳に伝わっていくので安静が必要な場合などには積極的に行われます。が、効果はあまり見えにくいので、実際のところは自分の体を使って動いてもらった方がいいでしょう。

 

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変形性膝関節症の自動介助的関節可動域訓練の目的

  1. 関節可動域の維持・改善を目的とする
  2. 筋力維持を目的とする
  3. 変形性膝関節症の運動方向の再教育

 

こちらは上の他動運動に、ちょっと自分の力も入れてもらう運動です。

関節や筋肉は体を動かすだけではなく、足が地に付いている、関節がどのくらい曲がっているのかを感じるセンサーとなっています。

 

変形性関節症では、それらの機能が落ちてしまうので、関節の制限や筋力だけでなくそれらを維持・改善させる必要があります。ただし、こちらもすごく力を入れるわけではないので、大幅な筋力アップはできません。

 

 

変形性膝関節症の関節可動域訓練(Range of Motion ex)

変形性関節症そのものにより、関節の動きの制限-固まってしまう-(拘縮・ROM制限)があることが多いが、長期安静によりさらにROM制限が生じるので対処が必要となってくる。

そのため他動的なROM訓練、できれば軽度の自動介助的、あるいは自動的ROM訓練は行うべきであるが、痛みがある場合などはできるだけ愛護的に行わなければならない。 つまり、優しく行ってくださいということ。

 

術後に膝伸展障害、つまり膝を伸ばせない状態を残してしまうと荷重位での支持性の低下を招くばかりでなく、膝関節への負荷が増し変形や人工関節置換術であればloosening(ゆるくなる)の原因にもなることに留意しなければならない。

 

<脊椎伸展可動域訓練> 

膝関節だけでなく、進行度の初期段階では脊柱、特に胸椎の伸展可動域を改善させることが効果的である。しかし骨萎縮や後弯変形が著明である場合は、自動または自動介助による軽い伸展運動が望まれる。  

あるいはうつ伏せを数分間取らせるなど、自重による持続的伸張による可動域改善法などが適している。また、上肢を挙上、前上方へ伸展させ、骨盤前傾、脊椎伸展を行う僧帽筋下部、広背筋の訓練も有効である。

 

 

変形性膝関節症のストレッチは無効。やるなら関節包・靭帯に対する可動域訓練をしなければならない

臨床的に評価すると・・・

関節を柔らかくするという事は大事ですが、マッサージをしている理学療法士・作業療法士が多すぎるということを付け加えておきます。

実際にOAの方のほとんど100%は筋肉に対するストレッチは無効です。それは筋肉が硬くなっているわけではありませんからね。

 

専門家であれば、筋肉と靭帯・関節包などの制限因子の区別はとうぜんつけなければなりません。もっといえば、靭帯と関節包のどっちが制限因子なのかの判別も、触察と消去法を使えば余裕でできます

『膝の関節症の筋力強化の方法』もご覧下さいね。

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