変形性膝関節症の足底板/装具療法やテーピング方法 - +医療従事者と患者の広場+ ~看護師や作業/理学療法士etcの国家試験/解答速報、病気/怪我の治し方まで+

変形性膝関節症の足底板/装具療法やテーピング方法


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『膝の関節症の関節可動域訓練』もご覧下さいね。^^

変形性膝関節症の装具は膝を安定化する意味でのサポーター(支柱が付いているものなどもある)と、積極的に集中した荷重部位を移動させようとする膝装具がある。

しかし、装具装着はかえって大腿四頭筋力を低下させる場合があるので、必要なときにのみ使用するようにする事と、合わせて大腿四頭筋力増強訓練が必要である。

よく利用される装具として以下のものがある。
①旭川医大式装具
②板バネ支柱付きクローズドタイプ 軟性膝装具(いわゆる膝サポーター)
③オフセット型継手金属支柱付きオープンタイプ (軟性膝装具)
④ロック可能な1軸継手両側金属支柱つき硬性膝装具 (硬性膝装具)
⑤knee OA brace

【変形性膝関節症の足底板療法】
足底板療法の利点は、非常に簡単に処方でき患者が無意識下で適切な身体制御を学習できることにあり、理学療法士の意図や示指がなかなか伝わらない高齢患者にとって、非常に有効な治療法です。

足底板は足部のコントロールにより足部を安定させ、荷重位で近位の関節および近位の筋群に影響を与える手段として用いる。体表的なタイプは外側楔状板であるが、重症例あるいは軽度の変形では効果が見られない場合がある。 変形性膝関節症では過剰内反位での接地と、後足部、特に距骨下関節での過剰な外反が動的に観察され、また後足部のアーチ、前足部や後足部の横アーチが低下している場合が多い。足底板の装着によりFTAは平均1.17°外側方に移動しわずかであるが内反変形が矯正する。このわずか負荷面の移動により疼痛は消失し、歩行能力も増大する。
sokuteiban.jpg  ※クリックすると大きくなります
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①アーチ・パッドの利点
アーチパッドの装着により足の長軸アーチを保持、踵骨を内反方向に作用、下腿の内旋を外旋方向に作用する。その結果、膝関節のhome screw movement(終末強制回旋運動)を補助し、大腿を内旋させ膝蓋骨を正面にもってくることが可能となる。
・膝内反 強 = 距骨下関節外反 大
〔立脚接地期〕過剰な足部アーチの落ち込みを防止、かつ次の期への足部状態を保つ
〔立脚中期・推進期〕足部アーチを保持し足底筋の活性を高め、足部をより安定した状態に保つ

②内側または外側縦アーチパッドの利点
内側縦パッド:アーチパッドと同様の効果がある。パンプスなどを履く人ではアーチパッドの使用で踵が抜ける症例に対して適応
外側縦パッド:足部を外反させる作用。両者ともに反対側の荷重コントロールにも利用する

③踵内側または外側パッドの利点
〔踵接地~〕接地期に踵の位置を決め、次の期への準備環境を整える
足部の設置の位置は反対側の荷重変化にも影響しているので、反対側の荷重形態を見て、反対側のコントロールが必要になることもある。

④母趾球パッド
第1中足趾説関節の底屈角の増大により、立脚中期からの足底筋の活動性を高め足アーチの保持を補助、安定した足部にする。

⑤母趾頭パッド
第1MP関節軸が足長軸に対して直行しているために、このパッドを装着することにより母趾の床を押す方向を直角にし、母趾屈筋の活動性を高めて足蹴り出しをスムーズに行わせる。

⑥中足骨パッド
適応は後足部がある程度内反位で安定しているが前足部の回内があり不安定な症例

⑦第4中足骨パッド
適応:小趾外側の胼胝形成の強い症例。横アーチの外側部分を保持

⑧その他の足底板:症例に合わせて訓練用の補高、内・外側ウェッジ、ヒールパッドを使用

パッドの処方が一番簡単で、患者さんが自覚できる効果がある気がします!
難点は固定が中々難しいことですね。。


【変形性膝関節症のテーピング療法】
テーピング療法は容易に足部の安定した状態をつくり、また各筋にテーピングを施すことにより、膝関節での回旋誘導と足部運動を誘導、筋収縮を促通し関節運動を助けることができる。(術後理学療法では荷重開始時期より積極的に利用する。)

①踵骨内・外反強制のテーピング
踵骨の内反⇒下腿を外旋方向に作用⇒膝関節のhome screw movementを補助し伸展方向に作用。
踵骨の外反 ⇒ 下腿を内腺方向に作用 ⇒膝関節を屈曲方向へ作用。
歩行時に足の回内現象が著明なものはアーチ保持のテーピングが必要となる。足部の不安定なものは近位の筋力があっても効率よく伝達されない。

②大腿筋膜張筋および股関節内転筋へのテーピング
歩行時に足位がtoe-in  ⇒ 大腿筋膜張筋へのテーピング(変形性股関節症に対して)
足位がtoe-outの強いもの⇒ 股関節内転筋へのテーピング
股関節内転筋へのテーピングは股・膝の支持性を高め、特に変形性膝関節症の患者で立脚相に骨盤の過渡な側方移動を生じる症例に対して行うと効果的である。

③大腿四頭筋へのテーピング
変形性膝関節症の保存または手術後の大腿四頭筋の筋力低下、特にextension lagのある症例で歩行および階段昇降が困難なものに対して行うと効果的である。

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