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脳卒中(脳梗塞/脳塞栓)の超急性期 ~ 急性期のリハビリと看護


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こんにちは、さすらいの理醫治療士です。
前回、前々回から本題です。脳梗塞の病態~概要~をお読みくださいね^^

一般的に脳梗塞になってしまったら、症状が落ち着くまでは積極的にリハビリはできません。
この時の状態/初期症状や回復度合いによって、その後の予後、つまりは
病気の経過についての医学的な見通し。または、余命が決まるといっても過言ではありません。

2.脳卒中(脳梗塞/脳塞栓)の超急性期 ~ 急性期の理学療法
1)目的と基本態度
・救命、再発や病巣の拡大防止、合併症の予防、不慮の事故の防止など、病型・病態に合わせてリスク管理を行いながら理学療法を進める

脳卒中(脳梗塞/脳塞栓)の超急性期 ~ 急性期の理学療法主な目的は、
①廃用症候群の予防(拘縮、筋力低下など)
②合併症の防止(起立性低血圧、呼吸気感染、褥瘡など)
③早期離床
    
・早期離床は廃用症候群の予防ばかりではなく、早期退院や積極的社会生活への展開を期待できるなど様々な効果をもたらす反面、大きなリスクも伴う(病巣拡大による病態進行)

・急性期では自覚症状や異変を訴えることはほとんどないので、顔色や表情、欠伸などの注意深い観察、バイタルサインのチェック、頻回の呼びかけとそれに対する反応のチェックなどが必要である
図1 片麻痺における主な変形
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2)脳卒中(脳梗塞/脳塞栓)の超急性期 ~ 急性期の理学療法理学療法の内容
①他動運動による拘縮の予防
・臥床中に生じてくる関節拘縮を未然に防ぎ、運動感覚入力を与えることを目的にして行うため、早期開始が
必要である

・急性期では筋緊張が低いために、可動域制限よりもむしろ過度・不適切な運動による二次的障害を生む可能性が高い.特に肩関節では、痛みや可動域制限を伴うことが多いので慎重に対応する

②良肢位保持、姿勢の変換による肢位変形・拘縮発生の予防
・筋緊張の不均衡により特異的な肢位を取りやすいため、ポジショニングの変化により持続的な異常筋緊張を軽減させる

≪臥床期に取りやすい肢位≫
【上肢】:肩関節(内転・内旋位)、肘・手・手関節(屈曲・前腕回内位)
【下肢】:股関節(外転・外旋位)、膝関節(屈曲)、足関節(底屈位)
     背臥位での良肢位 (図2)
       
【上肢】:肩関節30~60゚外転、肘関節軽度屈曲、手関節軽度背屈位にして、枕の上に乗せる
     手指伸展・母指外転位にして、厚さ2~3cmにしたタオルの上に置く
【下肢】:膝窩にバスタオルなどを入れ、膝関節軽度屈曲位(10~15゚)とし、緊張性迷路反射の影響による下肢伸筋緊張の亢進を抑制する

図2 背臥位での良肢位
gaii2.jpg
側臥位での良肢位 (図3)
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【上肢】:肘関節を伸展し、肩を前に押し出すようにして、大き目の枕を抱えて手指伸展位に保つ
【下肢】:股・膝関節屈曲位で、足関節は自然肢位とする.両脚の間には枕を入れ、股関節内転位とならないようにする


図3 側臥位での良肢位

③体位変換による褥瘡の予防
・褥瘡発生因子のうち、持続的に加わる圧迫で血液循環が阻止された場合、筋肉・皮下組織では約2時間程度で非可逆的な変化が生ずるといわれている

・片麻痺患者の褥瘡好発部位としては、仙骨部・踵骨部・外果部に多い

・予防のためには2時間毎の体位変換、円座などの利用による免荷、皮膚を清潔に保護などであり、早期に座位へと進めることである

この時期はリハビリというよりも、看護師による看護やリスク管理が中心。
が、厚生労働省の移行により、早期離床が尋常ではないスピードで進められていますので、
以前に比べるとリハビリ開始や退院もむちゃくちゃ早いです。
ご家族は皆さん、「こんな状態で帰れ(退院)とはどういうことだ!」と怒るか泣くか・・・
そして、そのとばっちりを受けるのは受け皿の介護保険施設もしくは
ようやく受け入れが可能となった転院先の弱小病院であることをお忘れなく・・・

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