脳梗塞の座位・四つ這い・膝立ち訓練の方法と手順 - +医療従事者と患者の広場+ ~看護師や作業/理学療法士etcの国家試験/解答速報、病気/怪我の治し方まで+

脳梗塞の座位・四つ這い・膝立ち訓練の方法と手順


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3.脳梗塞の座位・四つ這い・膝立ち保持基本動作

1)座位バランスのとり方(図13・14・15
・最初は長座位で行い、習熟したら片麻痺ではベッドの縁に腰掛けて行う
・片麻痺では座位バランスの可否が、歩行が出来るか否かの目安となり、バランスが獲得出来なければ車椅子駆動能力もない

・独力で座位を保ちながら、健側上肢を上・横に挙げる、頭を前後左右に動かす、体幹の回旋動作、術者が体を前後左右に軽く押す、などを行っても座位保持が可能となれば、座位バランスを獲得したと判断する

・体幹の左右側屈・回旋運動からなるバランス体操をベッドサイドで自主訓練させる

・バックレストなしで10分程度の座位保持が可能となれば、立位訓練へと移る.しかし、座位バランス不良に対する改善訓練としても、立ち上がり訓練が有効であるとされている(頸部・背筋群強化)

図13(クリックすると大きくなります)  図14(クリックすると大きくなります)   
13.jpg   14.jpg
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図15(クリックすると大きくなります)
15.jpg

【指導の要領とポイント・コツ】
①出来れば姿勢鏡の前で、傾いているのを見せて直させる
②少しでも傾いたら、掛け声による刺激を与える
③傾いた時は支えず、むしろ傾く方向に軽く押して、姿勢反射による立ち直りを誘発する
④次第に頭を垂れて前屈する時は、両肩または頭部を下方に押し、それに対抗して体幹を伸展させる
⑤側方または後方にどうしても傾く時は、麻痺側殿部の下に小枕を敷かせる
⑥長座位で後方に倒れやすいのは、股関節屈曲制限かハムストリングス短縮が多いので伸長運動を行う


2)座り方
・座位バランスが完成し、自動的起座も出来るようになればベッド上で最も安定した座り方をとらせるが、大半は患者自身が最も楽で安定したものを選ぶ
・座り方が決まったら横・縦移動動作を指導する

3)座位体幹前屈運動 (図16)
・座位バランスが出来たら、病室ではベッドで端座位をとらせ、正面または斜めに体幹前屈運動をベッドサイド自主訓練として行う

16.jpg
4)四つ這いバランス
・片麻痺ではバランスが著しく不良のものに行うが、普通は不要である

・対麻痺では主として、上肢・肩の強化と松葉杖歩行の前準備として行う

・対麻痺では臥位から腹臥位となり、肘を伸ばして上半身を起こし、全体重を両手に掛け殿部を持ち上げて膝を曲げて四つ這いになる.次に片手を交互に前に上げてバランスをとる

5)膝立ちバランス
・目的、適応は四つ這いバランスと同じで、片麻痺では患肢の支持力とバランスの訓練となる

・片麻痺では膝を曲げた横座りとなり、次に健手をついて四つ這い位となり、健側大腿を健手で掴まえながら体幹を起こして膝立ちとなる

・体重の前後・左右への移動、体幹回旋などを行う.指導内容は座位バランスに順ずる

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