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脳梗塞の肩手症候群(RSD/CRPS Type Ⅰ)の対処と治療


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こんばんは、師走も懲りずにブロガーのさすらいです^^
脳梗塞の個別リハビリテーションをさらりと書いていますので、【脳梗塞の反張膝・内反尖足・肩関節亜脱臼の特徴と一般的な治し方】の記事と 運動器の痛み診療ハンドブック も参考にしてくだされっ!


さて、脳溢血の運動療法リハを大体書き終えて、次は個別症状に対するリハビリ第三弾、肩手症候群について。
肩手症候群(Shoulder-hand syndrome:SHS)とは、過期に述べるCRPS タイプⅠの一種で、脳梗塞だけではなく骨折や打撲などの外傷をきっかけとして、慢性的な痛みと浮腫、皮膚温の異常、発汗異常などの症状を伴う難治性の慢性疼痛症候群です。

反射性交感神経性ジストロフィー(Reflex Sympathetic Dystrophy:RSD)は交感神経の関与を示唆する病名ですが、すべての症例が萎縮性であるとは限らないという意見がとり上げられて、RSDと言う用語の使用を避けるようになりました。肩・手という語源を使っていますが、肩や手に限局したものではなく、臨床的には下肢の外傷にもみられますね、はぃ。整形外科的な内容も含むので、ここではさらっと書いて、後ほどまにあっくに記載しますよ!

1994年↓のIASPの慢性疼痛の分類で、RSDとカウザルギーがCRPS(複合性局所疼痛症候群 Complex regional pain syndrome: CRPS)にまとめられました。
RSDとカウザルギーがCRPSにまとめられた。RSDをCRPS type I、カウザルギーをCRPS type IIとしています。
厳密にはわけにくいので、RSD≒CRPSという感じの認識でいいでしょう。(あくまで個人レベルの認識で)
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3)脳梗塞の肩手症候群
・反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)Sとして考えられており、肩と手の強い疼痛を伴う運動制限が主な特徴 で、数ヶ月~半年ほどの経過で痛みは軽減していくが、骨萎縮や強い拘縮が残る

・肩や手関節周囲の何らかの障害が原因として考えられており、その取扱いに注意しなければならない

・上肢関節の強い痛みと、手の浮腫および拘縮の起こり方は尋常ではなく、愛護的に関わる必要がある

【肩手症候群の臨床経過(診断基準)】
<第1期>
・肩の疼痛や運動制限に伴って同側の手(手関節・手指を含め)の疼痛、腫張、血管運動性変化(血
流の増加、皮膚温の上昇、赤味の増加)が起こる

・手や肩の骨の変化(局所的脱石灰化)がX線上で見られることが多い
・手指は多くの場合、ほぼ伸展した位置をとっていることが多く、屈曲の可動域が制限されている
・他動的屈曲で強い痛みが起こることが多い

<第2期>
・肩や手の自発痛と手の腫張は消失し、代わって皮膚の萎縮、小手筋の萎縮が目立ってくる
・時にDupuytren拘縮様の手掌筋膜の肥厚が起こる
・指の可動域はますます制限が著しくなる
・この時期は3~6ヶ月続き、適切な治療が行われないと第3期にはいる

<第3期>
・手の皮膚や筋の萎縮が著明となり、手指は完全な拘縮となる
・X線上広範な骨粗鬆症を示す
・この時期ではふつう回復は望み得ない

【肩手症候群に対する理学療法】
<前期>
・痛みを多少でも和らげる可能性のある物理療法(ホットパックなど)と愛護的他動運動が主体となる
・目標は痛みを少しでも和らげ、浮腫を軽減し、苦痛を与えないで最小限の拘縮に止めることである
・日常生活に大きな支障のない肩関節屈曲90゚程度の確保を、第一の目安にする
・自動介助運動を指導して、自らの許容範囲の運動を行うようにする
<後期>
・徐々に痛みも減じてくるので、可能な範囲で伸張運動を加える
・特に関節構成体の短縮が著明であるため、肩・手関節・手指に関節運動学的アプローチを行う
・この時期は3~6ヶ月続き、治癒あるいは第2期に移行する

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