ナースプラクティショナー(NP)には断固反対であります - +医療従事者と患者の広場+ ~看護師や作業/理学療法士etcの国家試験/解答速報、病気/怪我の治し方まで+

ナースプラクティショナー(NP)には断固反対であります


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ナース・プラクティショナー(Nurse Practitioner)とは医療従事者の一つで、大学院において専門的な教育を受け、比較的安定した状態にある患者を主たる対象として、自律的に問診や検査の依頼、処方等を行うことが認められた看護師のこと。アメリカではクリニカル・ナース・スペシャリスト・麻酔看護師・助産師と共に上級実践看護師(Advanced Practice Nurse)の一つとして位置づけられている。

引用:ナースプラクティショナー(ウィキペディア)

ナース・プラクティショナーとは、簡単に言えば専門性を高めた新しい職種で、重篤でない疾患などについては、看護師が処置・処方・投薬ができるとうものです。
私はですね、そんな馬鹿な事やってんなよっとか本気で思います。

一見凄く良い事のようにに思いますが、根本を医療従事者や患者さんは分かっておりません。たぶん。
いいですか、医療というものは完璧完全で安全なものではありません。よって、高度な知識とか技術とかが求められるわけで、医師も『なんちゃら専門医』とか専門があるわけですよ。

以前も何度もいいましたけどもですね、どれだけ頭の良いドクターだってですね、「専門の科を外れたらほとんど医師は適正な診断すらできない(していない)」って思っておいた方がいいです。
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医師不足の問題とか医師の負担軽減とか色々あるんだろうけども、片方ではPTOTを含めて『専門職の質の低下』とかどっかの人がほえているでしょう? 馬鹿じゃないですか???(゚Д゚#)

仮にナースプラクティショナーがドンドン進んで増えたとしましょう。

<ナースプラクティショナー導入の利点>
医師不足、医師の負担が軽減される
患者さんに接する時間が増えるなど
(そんなわけはほとんどないって私は思ってるけども)

<ナースプラクティショナー導入の欠点>
医師の権限の低下
他の医療従事者の地位の低下
医療の質の低下(⇒患者さんに不利益な処方や指示が予想)
看護師が確保できない施設増加


こんな感じです。
よって、専門性の高いNPといいつつ、たぶん高度な専門性は望めないのにも関わらず、そのナースプラクティショナーさんから、薬や輸血・点滴、リハビリの処方がされるわけですよ。

もちろん、薬剤処方の権限ができれば、高待遇の薬剤師さんなどの地位も下がります。そーするとですね、給料なども長期的には下がるわけですよ。

リハビリの指示もナースプラクティショナーさんが出せるとすれば、言語療法・作業療法・理学療法の(たぶん)いろはもしらない看護師さんが必要性の有無も分からず、リハビリテーション系職種に指示を出すわけです。

日本の大きな問題点として、医師すら診療報酬の細かい所まで把握していない、
つまり利益を最大限に発揮できる医師がこれは法的に問題ないか、請求できるかわかっていない。
本来、医師が指示・行うべきこともほとんどが他職種が行っている。
そんな現状でナースプラクティショナーに権限を渡しても、権限乱用です。

つまり、
全くの無意味。

政治家とかコラムニストとかお偉い人に必ず言えることなんですけども、『海外では・・・なんて当たり前なんです。』なんて決まり文句で、海外に比べて日本は劣っているから、こう進めていくべきだ!!って言われているけども、

『ここは日本じゃボケ!!!』
と声を大にしていいたい。
文化や環境、生活・経済レベルが違うものを一緒の土台にして意見する事がナンセンスなんですよ。

海外の理学療法士(海外ナースもかな?)なんかは、日本と違って医師に順ずる勉強をするカリキュラムなので日本とは話が全く違うわけでありますので、さすらいの理学療法士としては反対意見であります。もちょっとまともなことを進めて頂きたいです。

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コメント
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ちょっとだけ…

看護師をしているものです。
NPは法制化されれば養成カリキュラムはかなり難しいものになるとおもいます。
基礎医学部門においては医学部教育並にかなり力を入れる必要があると看護協会や厚労省の検討委員会の文書にも明記されてるはずです。
あと、現段階で、おっしゃるような、輸血やリハビリの指示までの裁量権は考えられていないとおもいます。
仮に裁量権が広がっても看護師はあくまでも看護師なのでNPも周りの医療従事者も、基本的スタンスは今までと変わらないのではないでしょうか?…というか、変えてはいけないと思っています。

2010-03-23 11:22 from みいこ

みいこさん>

貴重なコメントありがとうございます。
参考になります。

「輸血やリハビリの指示までの裁量権は考えられていない」ということですが、どこの資料かちょっと手元にないですが、看護師さんにリハビリの指示を権限として与える、という流れが政治の世界では動いているようです。

確かに広まるまではスタンスは変わらないと思いますが、10年前と比べてPT,OTの権限というか立場は著しく低下しているのは事実。。しかし、権限が変われば必然的に換わるものと思っております。

そいうった経緯から政治の世界に出られたPTの先生もいらっしゃいますしね。

強く訴えたいのは、
NPの存在を否定するものではありません。
適切にしていただければ肯定しているので、ご理解を!

2010-03-23 22:00 from さすらいの理学療法士

NPの構想

私はNPは既に実在するに近い状態は、病院でもどこでも医療現場では存在します。
保健師でも、看護師でも、助産師でも、新人医師や経験の長い医師よりも、先に病態に気づいて抗生剤の変更の必要性なり、治療方向なり医師へ示唆する看護師が存在します。
こういう人達がNPになっていく人です。
私は、保健師は現状では意味を成していない気がします。
6条業務・7条業務と役目はあっても、保健所がほぼ消失していく中、自治体へ業務が振り分けられ、ケースワーカーや役所職員と保健師の境目が見えなくなっている気がします。

ただ、NPを導入する前に必要な体制構築があるはずです。
まず、看護師の教育主体は大学であること。専門学校も並行して存在しつつも。大学教育の流れに流動性・柔軟性をつけること。
NPが大学院レベルなのは、アメリカでの扱い同様で良いと思う。
また、看護師免許を更新制にすること。←ここ大事。
なぜなら、看護師免許を持っているのに、経験がなく、採血できない、アセスメントできない、看護師が多い現状改善の為です。更新性にすれば、国家資格を失いたくないだろうから、スキルも一定程度に維持されるはずです。
アメリカのNP同様、NP自体も更新性で良いと思う。

看護師の技術の向上・維持にはまだまだ必要なことが山盛り。でも、志ある人は沢山いるはず。
リハビリはリハビリで、リハ処方箋の作成できる、専門性の高い職務ができるといいなと思います。在宅リハビリの受容性は高く、在宅にいる人達(子供も高齢者も)への援助は理想的だなと思います。在宅でPT・ST・OTも容易に導入していける状態になれば、子どものスピーチセラピーとかも、もっと早くから働きかけていけるし、きっと子どもの未来に繋がっていくと思うから。

2014-02-27 08:47 from BLUE-EYE

Re: NPの構想

BLUE-EYE さん>

ご返信遅れまして、申し訳ありません。

丁寧な解答ありがとうございます、参考になります。



> 私はNPは既に実在するに近い状態は、病院でもどこでも医療現場では存在します。
> こういう人達がNPになっていく人です。
確かにありますね。

実際に医師がやらなければならないことを実質は、看護師を始め他の業種の方がやっている場合が多いです。当院もそうでした。

ただ、やっているのは正確には違法性があったり、やっていてもスキル不足の場合も多いかと思います。



> ただ、NPを導入する前に必要な体制構築があるはずです。
> NPが大学院レベルなのは、アメリカでの扱い同様で良いと思う。


これはおっしゃるとおりと思います。
やはり最低限の知識と技術を要すると思います。



> また、看護師免許を更新制にすること。←ここ大事。
> なぜなら、看護師免許を持っているのに、経験がなく、採血できない、アセスメントできない、看護師が多い現状改善の為です。更新性にすれば、国家資格を失いたくないだろうから、スキルも一定程度に維持されるはずです。
> アメリカのNP同様、NP自体も更新性で良いと思う。


これにも同意です。
が、実際私の職種であるPTに関しても、何もできない方が増えすぎているので何とかして欲しい、という反面、実際に理学療法士が更新性になった場合の仕事がどうなるか不安です。

まあ、逃げですけども。
現在、PT業界も私を含めて手取りで20万を切ってきています。もう生活できないレベルです。更に色んな意味で厳しくなるのは正直・・・っという気持ちもちょっとあります。
ちょっと話がそれましたが。




> リハビリはリハビリで、リハ処方箋の作成できる、専門性の高い職務ができるといいなと思います。在宅リハビリの受容性は高く、在宅にいる人達(子供も高齢者も)への援助は理想的だなと思います。在宅でPT・ST・OTも容易に導入していける状態になれば、子どものスピーチセラピーとかも、もっと早くから働きかけていけるし、きっと子どもの未来に繋がっていくと思うから。


本当に、全て仰るとおりです。

私もそう思ってこの記事を書きました。

ただ、人に見られるブログであるがゆえ、若干パフォーマンスせいを入れた次第です。その辺りをご考慮いただけると嬉しいです。


薬剤師の薬局勤務、医薬分業と同じく、将来的にはリハビリ業界は抜け道をつくっていくんじゃないかなーというのが、今の考えです。

貴重なご意見、ありがとうございました。

2014-03-02 00:36 from さすらいの理学療法士

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2015-03-31 00:17 from -

Re: 失礼します。

貴重なコメントありがとうございます。


> NPは日本にも必要な制度だと私は思っています。
> 医師も看護師も不足しており、医療従事者の労働は激務だといわれております。
> 医師が患者一人一人に十分な対応が出来ているとは思えません。

もちろん、必要な要素はあるでしょうけども、それを踏まえた上で不要だという判断をしています。それなりの教育や知識を問われるということもわかりますが、不足しているからという理由で、増やそうっていうのではあまり意味はないという判断をしています。もちろん、適した人材はいらっしゃるでしょうけども。



> 超高齢社会ともいえる日本にはたくさんのご老人がいらっしゃいます。中には病院へ足を運べない方だっているでしょう。そんなとき医師不足にもかかわらず、すべてのご家庭へ訪問診療できているでしょうか。
> そこでNPがいればその方たちを訪問し自分達の意思で判断し治療が行えます。

非常に重要なポストになりえることも、なりえる地域もあると思います。

ということを言いたいわけで、患者さんやご家族さんの立場で、医師不足が理由でいるか・いらないかだけをとわれれば、私も必要と答えるでしょう。


いるか・いらないかの2つの選択だけではなく、医師不足、NPの知識や技術の問題だけではなく、利益の問題、それに伴う税金の問題、従事者としての見解、納税者としての見解、元部署管理者としての意見、全部を含めての意見です。

そこまで考えられた上で、おっしゃられておりますか?

理想と現実はなかなか合致しないのが現状かと思っております。

2015-04-01 18:56 from さすらいの理学療法士

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2015-07-31 22:39 from -

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