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慢性関節リウマチの原因と説 ①ホルモン関連(エストロゲン、プロゲステロン)


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【慢性関節リウマチ分類基準と疫学】をまずご覧ください。

3.慢性関節リウマチの原因
発病の原因は不明で、様々な説がある。
性ホルモン、体質、感染異物に対する反応、精神的ストレス、外傷、免疫反応等の説が報告されているが今のところ原因不明の膠原病の代名詞である。
以下に報告された仮説等を記載。
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1)関節リウマチと女性ホルモン
・女性に多い疾患であること、出産後に発症する例もみられることから、女性ホルモンの影響が考えられた

・一般に、女性では体液性免疫の亢進と細胞性免疫の低下がみられます
    ↓
すなわち、免疫グロブリンのIgM産生量:X染色体の数的支配を受けており、エストロゲンの影響を受ける
他方、男性ホルモンのテストステロン:ヘルパーT細胞の機能を抑制する効果を有し、結果的にB細胞からの抗体産生を減少させる

・女性に膠原病が発症した場合には、自己抗体の産生がエストロゲンによって促進されていることは容易に推測される

・英国や米国など → 近年、RAの発症率が低くなっている
     ↓
理由=経口避妊薬の使用があげられている
(女性に膠原病が発症した場合には、自己抗体の産生がエストロゲンによって促進されてお り、経口避妊薬の使用により、エストロゲンの働きが抑制されるため)
*経口避妊薬の使用が、今迄皆無に近かった日本でも、RAの発症頻度は低下している

経口避妊薬:服用によって避妊をはかる錠剤。卵胞ホルモン・黄体ホルモンを含み、排卵を抑制する効果がある

*女性ホルモン
生殖腺としての機能 :生殖細胞である卵子を産生する
内分泌腺としての機能:性ホルモン
           卵胞ホルモン「エストロゲン⇒黄体ホルモン「プロゲステロン」

※女性でもアンドロゲンは分泌されている

1.エストロゲン(卵胞ホルモン)の役割
・卵胞の発達を促進し、排卵を誘発
・子宮:内膜の腺と血管の増殖を促進し月経周期の増殖期の像を作る
・子宮頚:頚管粘液の分泌を亢進し、精子貫通性、受容性の亢進をする
・膣上皮細胞:グリコーゲン蓄積を刺激する → このグリコーゲンは膣内バクテリアの発酵作用を受けて膣内のpHを酸性に維持し、外界からの細菌感染を防ぐ役割を演じている
・思春期:外性器の形態や皮下脂肪、恥毛の分布などを女性特有の体型に発達
・ホルモン結合グロブリンを増加させることにより、甲状腺機能、副腎皮質機能に影響する
・骨端線閉鎖の促進などカルシウム代謝や、水分、電解質代謝にも影響を及ぼす
・閉経後の女性に骨粗鬆症が多くなるのもエストロゲン低下が関係している
・動脈硬化症の予防にも役立っている
・血液凝固能を亢進させる

2.プロゲステロン(黄体ホルモン)の役割
・エストロゲンによって増殖期像となった子宮内膜に作用して、分泌期像へ変化させ、着床に有利な状況を作る
・子宮頚粘液の分泌:減少、停止させる
・子宮、卵管などの平滑筋はもちろん、骨格筋:収縮を減弱

このため筋力を必要とする女子運動選手はプロゲステロンの高い時期での競技は不利といわれる
・中枢神経系に対する麻酔作用がある
*黄体期に基礎体温が高い → プロゲステロンが中枢神経系に作用を及ぼした結果と考えられている
・水、電解質の排泄を促進し、この効果で代償的にアルドステロン分泌が亢進し、結果として水分貯留が起こる

これが、月経前緊張症や妊娠中毒症と関係するといわれている
・エストロゲンとプロゲステロンはともに乳腺にも作用:乳量、乳管の増大と増殖を起こす


3.アンドロゲン(男性ホルモン)の役割
・男性の内性器、外性器の発育と機能維持
・精子形成促進など二次性徴の刺激や、男性型発毛、性欲亢進に関係する
・性器外では、蛋白同化促進作用により、筋肥大や骨成長の促進を起こす
・糖質や電解質の代謝にも影響する

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