リウマチの肘・肩関節(肩甲帯)の変形と運制限 - +医療従事者と患者の広場+ ~看護師や作業/理学療法士etcの国家試験/解答速報、病気/怪我の治し方まで+

リウマチの肘・肩関節(肩甲帯)の変形と運制限


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■肘関節
肘関節は、屈伸運動をおこなう腕尺関節(蝶番関節)、屈伸運動とともに前腕の回旋に関与する腕橈関節(球関節)、そして前腕の回内・回外運動をつかさどる上位橈尺関節(車軸関節)の3つの関節で構成されている。

【慢性関節リウマチの肘関節障害の特徴】
炎症の初期症状は、疼痛・腫脹・運動制限である。

・晩期になると屈曲・伸展制限のほかに橈骨頭が亜脱臼し、コツコツと音を伴う疼痛性の回内・回外制限がおきる。

・また症状が一段と進行すると屈曲強直、あるいは反対に骨融解が起き、ぶらぶらした不安定な肘関節になるということもある。

・肘関節も肩関節同様に、手の届く広い空間を作る機能をつかさどっているので、この関節が侵されると、洗顔・洗髪はいうに及ばず、用便の後始末もできなくなることがある。また、ときには外反肘に伴って遅発性尺骨神経麻痺も起きる。

・屈曲拘縮が起こるとともに、上腕二頭筋や上腕三頭筋の萎縮も発生しやすくADL上リーチの点で問題となる

・回内・回外運動を行う撓尺関節の近位部:回外制限が起こりやすくなる

・遠位部:靭帯への炎症が及びやすく、尺骨の固定が不良となり、茎状突起が外力で浮き沈みするような特有の症
状を呈する
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■関節リュウマチの肩関節障害
肩関節(肩甲上腕関節)は、小さな肩甲骨窩と大きな上腕骨頭からなる球関節で、肩甲骨窩の周囲には発達した関節唇がある。そして大きな関節腔が形成されている。

・なお周囲には三角筋下粘液包、関節包下粘液包、肩峰下粘液包などがある。

・関節リウマチは、これらの関節・粘液包そのほか上腕二頭筋腱(長頭・短頭)、烏口上腕筋腱などにも炎症 がよく起きる。

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【関節リウマチの肩関節傷害の特徴】
・初期:外旋運動が制限される

・肩甲上腕関節は関節リウマチでよく侵される関節の一つであるが、肩鎖関節と胸鎖関節はその頻度は非常に低い

・症状は疼痛(特に運動痛)、腫脹、運動制限などである。

・日常生活で上肢を高く挙上することが少ないためか、運動制限をきたしていることに気づくことが遅い。

・肩関節の滲出液が触診できるのは前方だけである

・肩関節に炎症があればほとんど例外なく運動障害が現れる

・三角筋の萎縮や大胸筋の短縮が起こると拘縮の改善は難しい

・患者の症状は夜間に悪化することが多い → これは、睡眠中に起こる回旋運動により、固縮した関節包が伸展するため

・上腕骨の上方変位や前方変位がよく観察される

・関節症状が進行してくると、肩関節拘縮(あらゆる方向へ運動制 限、特に回旋では内旋拘縮)がおき、肘関節障害とあいまって洗 顔・洗髪・着物の着脱などの上肢の機能が著しく阻害される。

・このように拘縮を起こしている肩甲上腕関節では関節腔がほとんどなく、上腕骨頭に関節包は癒着し、また上腕二頭筋長頭も癒着または断裂していることが多い。

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