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関節リウマチの股関節変形と運動制限・障害


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■リウマチの股関節症状
股関節は、寛骨臼と大腿骨頭で構成されている臼状関節である。そして寛骨臼の周囲は関節唇で覆われている。このほか関節包を腸骨大腿靭帯・恥骨大腿靭帯・坐骨大腿靭帯か覆って補強し、大腿骨頭靭帯(円靭帯)もある。この靭帯は関節滑膜に覆われている。

関節リウマチによる股関節障害は、発病初期では稀で無症状の場合が多いが、病勢が進行してくると、その頻度は高くなる。

股関節は荷重関節の「かなめ」であるため。一度侵されると歩行障害になり、ときには「寝たきり」になってしまうこともある。また既婚者では性生活も障害され、夫婦仲が悪化し家庭崩壊への道をたどることもあるという文献も。

<まとめ>
・初期:無症候性
・この関節は骨盤の深部に位置しているため、触診で腫脹あるいは滑膜肥厚を確認できない
:軟骨破壊が起こると、症状は他の関節よりも急速に悪化する
・侵された側の靴や靴下の着用が困難
・疼痛:鼠径部、大腿に好発
:腰や膝にも認められることがある
・ROM:伸展、内旋、外転制限が早期に出現しやすい
・進行すると頻度は高い
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【関節リウマチの股関節変形と運動障害症状】
疼痛:放散痛(+):膝関節の内側、殿部、下部腰椎
運動障害:内・外旋で疼痛制限がよくおこる
     大多数は股関節の破壊が急激に進行し、運動は著明に損なわれる
     ・安静時には股関節腔を最大にし疼痛を軽減するため、屈曲・外転・外旋の肢位をとる
      ・非常に稀に両股関節がこの肢位で強直を起こし、用便などに著しい障害をきたす
跛行:疼痛、脚長差(罹肢の短縮)、変形によって起こる

安静時の姿勢:屈曲、外転、外旋の肢位(股関節腔を最大にし、疼痛が軽減する)
*稀に、この肢位で股関節強直を起こす。


関節リウマチ 股関節変形画像    関節リウマチ 股関節変形画像

①滑膜炎による股関節破壊はほかの関節と同様に進行していくが、大腿骨頭が骨盤内に陥入する股臼底突出が時々みられるのが関節リウマチの特徴的な所見である。(図18)
*稀に、悪性腫瘍に似たリウマチ性肉芽が認められる。

②ステロイド剤または血管炎によつ大腿骨頭壊死は関節リウマチの比較的早期にみられることが多い。

しかしステロイド剤を長期間使用している患者は、関節リウマチの活動性も高いとの理由で、単純な大腿骨頭壊死は少なく、むしろ関節炎による関節障害を伴っていることが多い。(図19)

関節リウマチ 股関節変形画像

関節リウマチによる股関節障害は多彩な型を示すので、Shenton線・腸骨坐骨線・両臼蓋・両腸骨棘・両恥骨下縁を結ぶ線を用いて大腿骨頭の位置を調べ(図20)、股関節障害を5型に分類している。

atrophic型(骨萎縮と関節裂隙の狭小化)
protrusio型、
femoral head型(臼蓋の上縁が破壊吸収された大腿骨頭が上方へ移動)
collaps型(大腿骨頭が破壊吸収されている)
fusion型

atrophic型、protrusio型、femoral head型が多く、特に関節リウマチで特徴的なprotrusio型は全体の20~25%であった。

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