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失行全般の特徴と検査方法

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認知症などを除くと、高次脳機能障害の種類は失行と失認に大きく分類されます。それぞれ種類も数多く、専門家でもきっちりとした評価・検査を行って、厳密に判別するのは非常に難しいものです。

 

ここでは物を使った動作やそれを順序立てて使えない観念失行、模様や指示による動作ができない観念運動失行など、たくさん失行とよばれるもがあります。この失行の定義を理解したうえで、系統立ててその特徴や検査方法を解説していきます。箇条書きなので分かりやすい半面、ある程度知識がないとわからないので、看護師や介護職員向けの内容です。

リハビリ職種の理学療法士や作業治療士は、当然頭に入っていないといけない内容ですよ。↓こちらはそれぞれ個別の記事にリンクしていますので、参考にしてください。

高次脳機能障害の一覧(もくじ)

 

失行の定義と特徴

失行とは大きな麻痺などを認めないにも関わらず(ここがポイントです)、目的に応じて身体を動かせない状態のことをいいます。

失行と呼ぶには、下記の行為の障害を除いたものという前提条件があるので注意を要します。

  • 麻痺、失調、不随意運動などの運動障害
  • 失語症などによる理解力低下
  • 触覚・視覚失認等による認知障害、半側空間無視
  • 認知症や全般的注意障害の有無
  • 動作遂行に必要な感覚の障害(視覚フィードバックが困難など)

失行は、基本的に右利きでは左の大脳(優位半球)障害で起こり、両側の上肢に症状が見られることが多い。よって、麻痺側は麻痺によって失行の症状だと判断しにくく、健側に症状がわかりやすく出ることが多い。

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失行の一般的な特徴

数ある失行でもこのような特徴があります。

ただ、あくまでこのような傾向にあるというだけですし、その他の失認に認識できない状況下でハッキリとした所見を見ることは難しく、その判別は難しいでしょう。

  • 学習された全ての動作が障害されることはない
  • 同じ動作でも出来る時と出来ない時がある
  • 口頭指示よりも模倣が容易
  • 物品を使う身振りよりも実際の物品使用の方が容易
  • 検査場面よりも日常生活場面のほうが容易に動ける

 

失行の検査と評価方法 検査をする順序はこのようにします!

  • 抽象的行為:口頭指示 → 模倣
  • 道具の使用:口頭命令での身振り → 模倣 →実際に使用する
  • 複数の物品の系列的操作:複数の物品を操作し、口頭で与えられた目的を達成
  • 無意味動作:模倣(または口頭指示)

基本的に失行は口で命令して模倣させ、そして実際に使ってもらうように調べていきます。この時、できる・できないだけではなく、その動きの心地なさなども見逃さないようにすることで、細かなリハビリテーションを行っていくことができます。

 

引き続いて、それぞれの失行の特徴や臨床的アプローチ等をアップします!

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