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口すぼめ呼吸の方法と効果


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さて、前回は腹式呼吸のやり方をご説明しました。
【腹式呼吸のやり方】の記事はこちら。
次はくちすぼめ呼吸についてですけども、これも呼吸器リハビリテーションの重要項目です。

④口すぼめ呼吸(pursed-lip breathing)
呼気に際して口をすぼめ、ゆっくり息を吐き出す呼吸法である。横隔膜呼吸と同時に行い,呼気は吸気の2~3倍の時間をかけるようにする。
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【口すぼめ呼吸の効果】
 呼気をゆっくりしやすくなるので,呼吸数の減少,分時換気量の減少,1回換気量の増加,酸素当量の減少,血液ガスの改善などが期待できる。
これは単に呼吸数を減らした場合と大きな差は認められていない。

【口すぼめ呼吸の機序と目的】
・ 気道内圧を上昇させる
・ 気道閉塞を防止する
・ 一回換気量を増加する
・ 呼吸数,分時換気量を減少させることにより、気道の虚脱を起こしにくくする

例えば、肺気腫症患者では,肺弾性の減弱によって気道が虚脱しやすくなっている。
呼気に際して口をすぼめ,口腔内に抵抗をつくると,これが気道内圧に影響し,気管支内外の圧差(transmural pressure)が減少し,気道の虚脱を起こしにくくなると考えられる。

肺気腫症患者が口をすぼめ,ゆっくり呼気を行っているのをよくみかけるが,これは患者自身が必要に迫られて,自然に体得したものであるが,肺気腫症患者の視診上重要なポイントともなっている。

動肺コンプライアンス
肺の弾性を表す指標の一つ。安静換気時における呼気位と吸気位の圧力曲線の2点を結ぶ直線の傾斜。

コンプライアンス:物体の伸びやすさを表す指標。

肺気腫(肺気腫症・慢性肺気腫)
肺の気腔(呼吸細気管支から肺胞までの腔)が拡大し、破壊が生じ、膨らんだ状態の事。この肺気腫がびまん性広範にできることで、息切れや呼吸困難が現れる。
不可逆的な肺の拡大と破壊によって閉塞性換気障害が起き、長期的なリハビリテーションを必要とする。

【口すぼめ呼吸の方法】
①呼気を通じて唇を軽く閉じてゆっくりと呼出する。
②吸気は鼻で行う。
③吸気と呼気の比率は1:2以上で行い,徐々に呼気を長くして1:5を目標とする。
④徐々に深呼吸訓練を行いながらこの呼吸法を行う。

【口すぼめ呼吸の注意点】 1.呼吸音が聞こえるほど口すぼめで抵抗をかけない。 2.腹部周囲筋の過度の緊張をとる。 3,最初から極端にゆっくりと呼吸させたり,極端に長い呼気をさせたりしない。 4.呼吸数は20/分以下で行う。 5.練習は時間より回数を多くする

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