心疾患のリハビリテーションの運動強度と、時間および頻度
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7.運動療法の実際
以前の記事でも述べましたが、もちょっと詳しく述べます。
⑲心疾患のリハビリテーション(運動療法)の頻度(回数)
⑮心疾患のリハビリテーションの運動強度(運動負荷)の決定
回復期運動療法では、運動負荷の結果から患者に適した運動処方を行うが,運動強度は“効果が得られ,かつできるだけ低い強度”が必要である。
1.有酸素運動(筋収縮のエネルギーであるアデノシン三リン酸(ATP)を再合成するために酸素を必要とする。
グリコーゲンや脂肪が燃料として使用される。運動中に呼吸を持続させて行うジョギング,水泳などをいう)
心肺運動負荷試験よりATを検出し、“その時点の心拍数±5拍”にて運動を行う。
(エルゴメーターでは10拍ほどの高値を示すので、その分を差し引く。)
(高齢者や運動能力が5METs以下の症例では10拍減らす。)
②時間および頻度
ウォームアップ、クールダウンを除き、20~30分、頻度は週3~5回(米国スポーツ医学会)とする。一回の運動時間は30分、頻度は週3回が適当である。
運動時間が30分を超えたあたりから運動の効果は横這いとなり、整形外科的疾患の発現率が急激に増加する。

以前の記事でも述べましたが、もちょっと詳しく述べます。
⑲心疾患のリハビリテーション(運動療法)の頻度(回数)
⑮心疾患のリハビリテーションの運動強度(運動負荷)の決定
回復期運動療法では、運動負荷の結果から患者に適した運動処方を行うが,運動強度は“効果が得られ,かつできるだけ低い強度”が必要である。
1.有酸素運動(筋収縮のエネルギーであるアデノシン三リン酸(ATP)を再合成するために酸素を必要とする。
グリコーゲンや脂肪が燃料として使用される。運動中に呼吸を持続させて行うジョギング,水泳などをいう)
①運動強度:
最高心拍数の75~85%(運動能力が5METs以下の患者では最高心拍数の60~75%)
ATを基準にする
AT:無酸素性代謝域値(嫌気性代謝域値)
筋が使用するエネルギーが多くなり,無酵素運動が始まるところ。
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呼気ガスを測定し、過剰な二酸化炭素が排泄され始めた時点を観察する喚起性域値と、血中乳酸濃度が上昇し始める時点を観察する乳酸性域値がある。
心肺運動負荷試験よりATを検出し、“その時点の心拍数±5拍”にて運動を行う。
(エルゴメーターでは10拍ほどの高値を示すので、その分を差し引く。)
(高齢者や運動能力が5METs以下の症例では10拍減らす。)
最高心拍数は年齢と共に減少するが、AT時の心拍数は年齢に関係なく平均値で約110/minを示す。直接%法(AT時心拍数/最高心拍数)による割合は年齢と共に高くなる。AT,最高酸素摂取量の関係もこれと同様であり、健常人でも同様である。
米国スポーツ医学会では心電図変化を示した心拍数の70~85%を推奨している。
②時間および頻度
ウォームアップ、クールダウンを除き、20~30分、頻度は週3~5回(米国スポーツ医学会)とする。一回の運動時間は30分、頻度は週3回が適当である。
運動時間が30分を超えたあたりから運動の効果は横這いとなり、整形外科的疾患の発現率が急激に増加する。
頻度は,週5回くらいまでは良好な効果が持続するが,同時に週4回以上だと心臓や整形外科的疾患の発現率が上昇する。ここから、5~8METsの運動能力の患者では、週3~4回実施するのが適当である。
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