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拮抗失行の症状/特徴/定義と評価/リハビリ(対応/対処・アプローチ)


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拮抗性失行(diagonistic apraxia、diagonistic dyspraxia)の定義


拮抗失行とは、一側(右利きの場合は左手)に限局した行為の障害で、右手の意図的行為に関連して起こる左手の異常行動である。
例えば右手である動作をするときに左手がそれと相反(拮抗)する異常な動作により右手の動作を妨害する症候である。

例)
・右手で引き出しを開けようとすると左手は押して閉めてしまい物を取り出せない
・右手で服を着ようとすると左手は同時に服を脱がす
(この場合には左手は必ずしも右手と反対目的の行為でない異常動作もありうる)

拮抗失行は日常動作において出現する症状であり、該当者は当惑した訴えをするが、情動的はなく、軽度のものは診察場面で確認できないことが多い。
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鑑別が必要なものとして、本能性把握のある手が健側の手で持ったものをつかんで抗争する場合や、健側上肢が他方の不随意的な反応を抑制したりする症状である。
拮抗失行は把握現象を伴わなくても起こるが、合併しても見られるので更なる判別が必要。また、これに含まれる症候として「他人の手徴候(alien hand sign)」が存在する。

拮抗失行の障害病巣

脳梁が広範囲に障害された場合に多く起こるとされている。
その原因としては前大脳動脈領域の脳卒中や、脳梁体部の両半球上頭頂小葉の連絡路が遮断された場合に多い。左半球の上頭頂小葉が随意的意図で活動するとき右半球の同部は機能が不安定となり、意図と異なる動作が左手に出現すると推測されている。

右前大脳動脈領域梗塞の場合、初期には左上肢の運動無視を伴っている場合が多いため、それが改善してから拮抗失行が明らかとなる場合がある。

拮抗性失行(diagonistic apraxia)の評価テスト


明確な検査は一般的ではないが、失行などの検査や日常生活動作の中で観察するのが一般的である。

臨床的な拮抗性失行の問題点とリハビリテーション(対応/対処・アプローチ)


拮抗性失行の具体的な対処方法は明確ではなく、記載文献も急性期に多く現れるが、慢性期にまで持続した場合でも徐々に軽減することが多い。

健常な脳では左手の動作は右手に協力もしくは抑制されるように調整されており、帯状回を中心とする右前頭葉内側面は、このような監視・調整機能を担っており、その部分の障害によって左手の運動を開放してしまうという、深部感覚に対する運動野の促成障害である、というのが仮説である。

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