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小脳梗塞・出血などの中枢神経系で、その場で患者本人が自覚できたアプローチ方法


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前回のこちらの記事に引き続き、オリジナリティ溢れない簡単治療方法のさすらい法。
今回は小脳障害や脊髄小脳変性症などでいくつか試したリハビリテーション?のやり方をあげてみます。


のご紹介の前に、いくつかお断りや注意点がありますので必ず目を通しておいて下さい。


臨床でも実習でも思うんですが、もっと解剖学、運動学、その他習ってきた事を総動員しましょう。教えてもらわないとできないなんて大きな間違い、基礎にヒントがあるのは間違いないと思います。

対象とした方々

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今回は小脳障害や脊髄小脳変性症などで歩行が不安定で問題があったり、基本的動作能力に障害がある方々を対象に、ある程度の身体的能力が残存している方で、かつ認知や理解にあまり問題がなく、視覚や聴覚、その他の抹消からの感覚機能も残存している方。


小脳障害に限ったものではなくても効果はあるかと思いましたので、中枢神経系と記事のタイトルに入れさせてもらいましたが、脳梗塞の場合だと施行は困難、、かもです。(理由は後述。簡単に言うと、上記の感覚系に問題があるからです。)

 

方法・やり方とその効果

①困難な歩行やADL訓練等の動作を目隠しして行っていただく。これだけです。


私の試したものとしては、平行棒内歩行が監視~軽介助レベルの方、座位保持が困難な方に目隠しをして普通に歩いてもらう、座位保持や座位バランス訓練を行った、というもの。


 

②四肢の近位にマジックバンドを巻いた
加圧トレーニングをパクったワケでも、フレンケルをパクったわけでもありません。
多くの場合は必要ありませんが、一応記載しておきます。

理由は単純です。
症例によっては、振戦・振るえが起こってしまうので、圧迫する事で強制的に振戦を押さえたかっただけですので、震えがなければいらないと思います。

 

このアプローチの仮説

視覚からの情報による動作の修正という要因は非常に大きいです。
これをご覧のあなたも、目をつぶって片足立ちしてみてください。
数十秒、長くても1~2分しか立っていられないでしょう。
それ位、視覚からの情報の優先順位は高いわけです。



で、なんで目隠しをするか?というと理由は単純明解。


それだけ重要な情報入力の視覚からの情報を遮断すれば、それ以外の感覚を総動員しようと体が働く、と考えたわけです。それは皮膚から、筋肉から、それにつながる末梢神経から、中枢神経の経路まで。


上記で脳梗塞などは無効かもしれないといったのは、末梢の感覚に問題がある可能性がある、感覚に問題がなくてもボディイメージに問題があったり、理解が困難な場合や、失行や失認にて入力系統に信憑性がない場合が多いから、ということになります。


たくさん試せればよかったのですが、現在の勤務では中枢神経系の方などや該当する方々のリハビリをする機会がないので試せていないのが残念な所。

 

実施上の注意点

①必ず患者さん・利用者さんの同意を得る
リハビリを行っているのに目隠しされているわけですので、人によっては過剰な恐怖心が出てしまいますのでキッチリ説明する必要があります
目隠しに加えて、私のいくつか例では、四肢近位に巻き物が巻かれているので見た目では虐待と取られてもおかしくありません。



②上司や同僚、周りの方々の環境を考慮する
目隠しのリハビリをいきなりやり出してしまうと、あなたの人格が疑われてしまいます。

ある種の治療手技のみを取り入れている閉鎖的な病院や施設だと、他の手技がやれない・抵抗があるといった場合も多いかと思います。 職場で同職種間の摩擦やお叱りを受けないようにしてくださいね。

同僚だけでなく、他の患者さんや来院されているご家族さん等の視線も考慮しなければならず、上記と同じく、虐待と間違われないようにできる環境であるのか、やっても問題ないか考えてから。


③転倒等のリスクが高い これが一番大事です。
目隠ししているので、転倒や転落が絶対にないように絶対に目を離さず、介助かいつでも介助できるようにしておく必要があります。これが一番大事です。

 

効果と考察

効果としては歩行バランスが良くなって速度がました、動作時の保持や支持性があがりました。
もちろん、本人さんが自覚できていました。(他覚的には変化が見られても、本人さんは自覚できない場合もありましたが。)


ここ最近はやれていないですし、前回の同時収縮アプローチに比べて試した数も遥かに少ないです。


不可逆的で改善の余地が少ないような診断の方に行う事が多いので、効果が持続するのか?と言われると困りますが。
反復だったりで変化がでるかもしれませんし、セラピストの遣り甲斐だったり、本人さんの満足だったりといった所が、ちょっとでも上向きになればいいかなーという考えで行っていました。


転倒した、とかいっても私は責任が取れません。。
危ない場合もありますので、経験豊な方がやるのがいいでしょうね。

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