外眼筋の筋作用と眼球運動は解剖学を覚えていれば理解できる
目を動かす筋肉だけでなく、全身の筋肉を含め、がむしゃらに筋の作用と副作用を覚えるのは得策ではありません。筋の走行を解剖学的に覚えていれば、答えられるのです。
眼球の場合、軸がどこなのかをイメージしながら覚えると覚えやすいです。
眼球の運動に働く筋を外眼筋という。
① 上直筋(動眼神経支配):眼球を上に向ける筋
② 下直筋(動眼神経支配):眼球を下に向ける筋
③ 内側直筋(動眼神経支配):眼球を内側に動かす筋
④ 外側直筋(外転神経支配):眼球を外側に動かす筋
⑤ 上斜筋(滑車神経支配):眼球を下外方に向ける
⑥ 下斜筋(動眼神経支配):眼球を上外方に向ける筋
外眼筋の働きを考える場合、眼窩の軸と眼球の軸(回旋軸)との「ずれ」に注意が必要である。
例えば、上方注視は、両側の上直筋に加えて下斜筋も作用する。
両筋は動眼神経の支配を受けており、同時に上眼瞼挙筋も働くため、上眼瞼の挙上が起こる。 また、下方注視の場合には下直筋と上斜筋とが作用する。 また、側方注視では、一側の内側直筋と対側の外側直筋とが協同して働く。
上方注視:両側の上直筋と下斜筋
下方注視:下直筋と上斜筋
側方注視:一側の内側直筋と対側の外側直筋
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