体温調節のメカニズム 中枢と影響の重要な所の生理学まとめ - +医療従事者と患者の広場+ ~看護師や作業/理学療法士etcの国家試験/解答速報、病気/怪我の治し方まで+

体温調節のメカニズム 中枢と影響の重要な所の生理学まとめ


スポンサードリンク

体温調節とは?

一般に人体内部は一様な恒温状態にあると考え、その温度を核心温度という。体表に近づくにつれて温度が低下するので、外殻を冷たい抹消組織が囲んでいると考え、その温度を外層温度という。

スポンサードリンク

体温は常に一定のものではなく安静に臥床していても1日を周期とする動揺を示す。核心体温は、平常0.6℃を越えない範囲内で正確に調節されているが、表面の体温は周囲の温度とともに上下している。

その振幅は、午後3~6時が最も高く、午前5~6時が最も低い。また乳児は汗腺の数が少なく、放熱が少ないので、外界の気温が高いときの体温は37.5℃にもなる。



体内で最も物質代謝が多く、熱の生産量の多い臓器は骨格筋と肝臓で、全熱放散量の95%が放射、伝導、蒸発によって行なわれ、その比は10:8:5である。
蒸発は主として水で約580cal/gが放散される。汗のように意識されるものを除いた蒸発を不感蒸散という。

 

体温調節中枢

・体温調節中枢とは、生体の種々の部位の温度受容器からの情報を受け入れ、統合・処理し、効果器へ指令を送る器官である。


・最高中枢は間脳の視床下部であるが、延髄や脊髄にも中枢は存在する。


 

体温調整の効果器

・中枢からの指令に従って熱産生や熱放散量を調節する自律性体温調節反応や体温調節行動が起こる。


・温刺激が加えられると、熱抵抗が減少し、水分蒸発が増加して熱放散が増加する。生体現象としては、循環の改善や発汗などがみられる。


・冷刺激が加えられると、熱産生が増加し、熱抵抗が増加して熱放散が抑制される。熱産生は主に筋肉や内臓(特に肝臓)で行なわれる。

 

体温の変化が及ぼす影響

・末梢血管の血流量を調節している動静脈吻合部(A-V shunts)は皮膚に多数あり、局所温の上昇により開き、低下で閉じる。


・この短絡が開くと皮膚の血流が増加し、皮膚の冷却器の効果を高め、高温にさらされた時の組織の損傷を軽減させる。


・局所の温度上昇では、その局所の皮膚と血管の透過性が高まる。


・核心温度と外殻温度間の温度差がなくなると、皮膚表面の血管は拡張し血流は増加する。これは、熱放散の減少を補う機構である。


・局所の温度上昇では、その局所の皮膚と血管の透過性が高まる。


・冷環境において核心温度がさがると、身体の震えが起こる。


・震えにより熱を産生し、核心温度を引き上げ、維持するために体表の血管は反射的に収縮する。


・寒冷時、耳、頬、手足の皮膚が周期的に赤くなり、温度が上昇することがある。これはhunting reactionと呼ばれるもので、長時間低温が続いて、組織が10℃ないしそれ以下になった場合に見られる。


・末梢循環が抑制された後で二次的に出現する末梢循環の亢進による現象で、組織の温度低下によって起こる組織の障害を防ぐ防衛機構である。

スポンサードリンク

コメント
非公開コメント


にほんブログ村 病気ブログ リハビリテーションへブログ王へ

トラックバック
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます 
Copyright © +医療従事者と患者の広場+ ~看護師や作業/理学療法士etcの国家試験/解答速報、病気/怪我の治し方まで+ All Rights Reserved.
当ブログの広告・免責事項について Creative Commons License
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 Unported License