超皮質性運動性失語の症状/特徴とリハビリ(対応/対処・アプローチ) - +医療従事者と患者の広場+ ~看護師や作業/理学療法士etcの国家試験/解答速報、病気/怪我の治し方まで+

超皮質性運動性失語の症状/特徴とリハビリ(対応/対処・アプローチ)


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超皮質性運動性失語(transcortical motor aphasia)の定義と特徴


超皮質性運動性失語とは、自発性が著しく低下した発話とそれと対照的に良好な復唱能力、比較的良好な理解能力を特徴とする失語症である。

自発語は極めて少なく、問いかけない限り発語はなく、答える場合でも発音開始に時間がかかり、短い文でしか話すことが出来ず中断してしまうことも多い。

超皮質性運動性失語の特徴を下記に示す。
1.発話の障害:著しい自発発話障害、短い文しか話せない
2.聴覚的理解の障害:発話は良好であるが、継時的・文法的理解の障害がある
3.復唱障害:時間がかかることもあるが比較的良好で複雑なものでも可能。
4.呼称障害:障害または比較的良好。語想起課題は著しく障害される
5.読み:複雑な内容では障害されているが、自発話より良好
6.書字:障害されている

超皮質性運動性失語(transcortical motor aphasia)の障害病巣


ブローカ領域の前方または上方、つまり下前頭回の中または前部から中前頭回、されに上前頭回の損傷と考えられてきた。しかし、ブローカ失語の回復過程で超皮質性運動性失語を呈する場合が多く報告されている。
もうひとつは前頭葉内側面の損傷で起こると言う報告もある。この部位は左前大脳動脈領域の脳梗塞として起こることが多い。
更に左側脳室前角の周囲の前頭葉白質病巣でも起こることがある。

超皮質性運動性失語(transcortical motor aphasia)の検査(評価/テスト)

初期評価としては「標準失語検査」、「WAB失語症検査」を行う。実施頻度としては、回復期には1~2ヶ月程度の間隔で行うことが望ましい。
言語療法士だけでなく、理学・作業療法士も画像や既往などの医療情報だけでなく、家族構成から教育歴、職業や病前の言語・生活習慣を聴取する。
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あまり表に出てこない内容であるが、知能指数(IQ)が著しく低い人間も一般に想像されている以上の割合が存在していることも念頭におく必要がある。つまり、社会生活を営むことに支障をきたすということであり、『仕事が長続きしない』や『ある程度の年齢にも関わらずアルバイトで生計を経てている』という方が多い。


臨床的な超皮質性運動性失語の問題点とリハビリテーション(対応/対処・アプローチ)


基本的にはそれぞれの失語症単独でのアプローチではなく、『失語症全般』として言語聴覚士を中心にリハビリテーションを行っていくことが望ましい。
失語症のリハビリテーションは、周囲の人間と社会のコミュニケーションを向上させることを目的とし、医療スタッフだけでなく家族や知人への指導も必須となる。

失語症の急性期の対応


言語聴覚士を中心に、どのような言語側面が障害、または保存されているかを確認し、コミュニケーションの可能性を探る。言語的・非言語的な表現を行い状況を伝え、表出できない場合もあるので、「はい/いいえ」で答えられる程度の質問や全部の平仮名を書いた用紙を用意しておくことも良い。(大きな文字が望ましい)

失語症の言語療法問題点とリハビリテーション(対応/対処・アプローチ)


患者さんの状態にもよるが、急性期を脱して基本的にある程度の座位保持が可能になってから、訓練室に来室できるようになってから行われる(法律的にも個室)。(嚥下についてはベッドサイドで行われることも多い。)

前述したブローカ失語の評価での家族構成から教育歴、職業や病前の言語・生活習慣を聴取より、総合的な訓練を他の医療従事者と進める。また、言語療法としての集団訓練は、コミュニケーション能力を高め、応用する機会となるので積極的に行う。

失語を含めた言語障害は、1ヶ月から3ヶ月の間の改善率が高いが、それ1ヶ月以降に残存する失語の完治は難しく、復職や社会生活を営むにあたり支障が出る場合が多い。その場合は、言語訓練に固執・執着せず、医師やソーシャルワーカーとともにQOLの向上へと方向転換することも重要である。

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