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変形性股関節症の臨床症状


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変形性関節症の代表格、股関節について。
その症状を、まとめで復習してみたいと思います。

 

痛み・疼痛

股関節痛が主体となるが、大腿部痛、殿部痛、腰背部痛なども訴えられる。

疼痛の判別には特に下位腰椎疾患に起因する背腰痛、坐骨神経痛と股関節に起因するものが重要です。

関節症の初期の痛みは長途歩行後のだるさや、運動開始時痛としてであり、進行すると痛みは持続性となり、安静時痛、夜間(就寝時)痛が出現する。

 

疼痛の原因

1)磨耗した関節軟骨粉により生じた滑膜炎
2)周囲の筋肉(特に股関節外転筋)疲労
3)関節症が進行した際(末期関節症)の軟骨下骨層の破壊・硬化
4)機械的刺激に誘発された滑膜炎症

 


 

可動域制限・運動制限

初期には可動域制限は著明ではないが、進行するにつれて種々の制限が現れる。

特に内旋・外転・屈曲の制限が多いが、伸展制限が出現して進行する。
強直に至るものは稀である。

伸展制限の結果起こる屈曲拘縮にはトーマステストが用いられることが多い。

 

関節が固まってしまう、拘縮肢位について

初期は股関節靭帯が最も弛緩した肢位をとろうとする。
→屈曲、外転、外旋


股関節内圧が高くなると痛みを生じるため、最終的には骨棘が前外側面に出るために起こるとされる。
→屈曲、内転、内旋位(あるいは外旋位)

 

その他の症状

患側の大腿四頭筋、大殿筋などの筋萎縮が認められる。また、股関節周囲筋の筋力低下、特に屈筋、外転筋も出現する。

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変形性股関節症の異常歩行(跛行ともいいます)

 

疼痛が原因:逃避性(疼痛回避)跛行

強い股関節痛を有する患者では痛みを回避するため、患肢の接地時間(立脚期)を短くして歩く。歩行速度および、歩幅も短縮する。

 

脚短縮:硬性墜下性跛行

先天性股関節脱臼などで、荷重時に骨頭が殿筋内を上方に移動する事で生じる。

 

軟性墜下制跛行

足の長さが違ってきた場合、短縮側の骨盤を下行させて歩行する。一般に脚短縮が3cm以内ならば跛行は目立たない。 

筋力低下によるトレンデレンブルグ歩行

外見上は患側に肩を落として歩く跛行。

股関節を外に向けて動かす筋肉である外転筋力が低下すると、患側立脚時に骨盤を水平位に保てなくなる。
・骨盤は遊脚期に沈下
・体幹を立脚期に振ってバランスを保つ

痛みのある股関節では、骨盤低下を伴わずに体幹を立脚側に振って、股関節合力を軽減させようとする。(肩振り歩行で、骨盤低下を伴うもの)

 

デュシャンヌ跛行

骨盤底下の有無を問わず、肩を立脚側に振って歩く跛行。
(肩振り歩行で、骨盤低下を伴うもの)

 

日常生活動作の障害

  • 坐位(正座や股関節過屈曲をとる座位)
  • 階段昇降
  • 和式トイレの使用           
  • 靴下の着脱
  • 足指の爪切り

などが障害されるので、この場合は関節に痛みや負荷がかからない動作を指導します。

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