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変形性股関節症の人工股関節置換術 (THA)のリハビリプログラム(セメント使用・不使用)


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股OAの人工股間節手術THA (Total Hip Arthroplasty)のリハビリの流れです。クリニカルパスってやつになります。

発表されているものがいくつかあり、出身大学やオペをしたドクターによって異なることが多いようですので、手元の資料のいくつかを表にしてみました。

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骨セメントを使うときのメリットとデメリット

 

セメント

セメントレス

長所

①コンポーネントの設置が容

易・迅速に初期固定が得られ

る。

 

②理学療法が短期間(荷重時期が早い)

①骨とうまく結合すればセメン

ト固定より長期によい成績とな

る可能性もある。

 

②セメントにアレルギーのある人でも使用可能

短所

①高い重合熱の発生による骨の壊死を招くことがある。

②毒性のあるモノマーが存在する。

③感染率が高い。

④再置換困難

⑤柔らかいままのセメントをセ

メントガンで大腿骨に注入する

ことで脂肪塞栓を生じる可能性

がある。

①理学療法が長期(荷重時期が遅いため)

②初期固定が不十分であること

 

リハビリテーションを進める時期と期間の目安

患者さんの年齢や合併症などで、時期は調整されます。

 

人工股関節置換術後の理学療法プログラム

(骨セメント不使用)

人工股関節置換術後の理学療法プログラム

(骨セメント使用)

術後肢位

(両股関節軽度外転位・回旋中間位)

(両股関節軽度外転位・回旋中間位)

1日

30゚ベッドアップ、大腿四頭筋の等尺性収縮

大腿四頭筋の等尺性収縮.45゜までの起坐

2日

ドレーン抜去

足関節の抵抗運動

3日

側臥位(外転枕使用)

スポンジシャーレに変更

股・膝関節の自動介助運動

股関節内転・外旋禁止

端坐位練習、次いで車椅子訓練

5日

CPM0~30゚(股関節の角度)

膝下に枕を入れ、大腿四頭筋訓練

 

1週(7日)

CPM0~45゚(股関節の角度)

筋収縮強化訓練の増進

60゚ベッドアップ

自動介助運動開始

2週(14日)

抜糸、45゚ベッドアップ

CPM0~60゚(股関節の角度)

ベッドサイド座位

車椅子移動

ハバート浴

3週(21日)

ハバート浴

CPM0~90゚(股関節の角度)

平行棒内での歩行開始

ROM訓練

筋力強化訓練の推進

4週(28日)

ベッドサイド座位

両松葉杖による患肢完全免荷

大腿四頭筋・外転筋訓練

プール内での訓練開始

2本杖(ロフストランド杖)による歩行訓練

部分重(PWB1/5開始

5週(35日)

 

2本杖(ロフストランド杖)による歩行訓練

部分重(PWB1/3開始

6週(42日)

両松葉杖による部分重(PWB13)開始

やぐらでの滑車運動

2本杖(ロフストランド杖)による歩行訓練

部分重(PWB1/2開始

屋外歩行訓練

7週(49日)

 

退院指導

10週(70日)

両松葉杖による部分重(PWB1/2)開始

 

12週(84日)

片松葉杖による部分重(PWB2/3)開始

退院

 

 

 

骨セメント使用の場合

骨セメントレスの場合

術後姿位:

ソフトブラウン架台上にやや外転・回旋中間位。覚醒後、ただちに足関節の自動運動

 

股関節に不安手製があるときは、下腿の

翼付回旋防止ギプス

 

1日:四頭筋の等尺性運動 45°まで起座

 

2日:足関節の低背屈、内がえし、外がえしの抵抗運動

 

4日:膝、股関節の自動介助運動、またはCPMの開始(膝は完全屈曲、股は90°屈曲までは許可)

 

ただし股関節の内転および外旋は禁止端坐位訓練 ついで車椅子訓練

   

回旋防止下腿ビプスがあるときは、シャ

ーレにして自動介助運動を開始する 

(訓練以外は装着)

 

1012日:

部分荷重 旋防止ギプスあるときは除去

     

外転筋の自動運動 徐々に抵抗運動へ

 

23週:

全荷重に徐々に移行 脚長差の計測 脚

長差のあるときは補高靴注文 徐々にス

テッキ歩行へ

術後肢位:

ソフト・ブラウン架台上にやや外転位。覚醒後、直ちに足関節の自動運動

 

 

 

 

 

1日:四頭筋の等尺性運動

 

 

2日:足関節の底背屈、内がえし、外がえしの抵抗運動

 

 

 

 

 

1週:股関節、膝関節の自動介助運動

    (膝は完全屈曲、股は90°屈曲までは許可)

    ただし股関節の内転および外旋は禁止

    傾斜台で起立訓練

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6週:部分荷重歩行開始

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