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概念失行の定義と症状/特徴&評価/リハビリ(対応/対処・アプローチ)


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★是非、ご覧下さい★ +++高次脳機能障害の一覧(もくじ)+++

概念失行(conceptual apraxia)の定義と症状/特徴

失行の発生機序は、大きく分けて行為の「概念障害」と行為の「遂行障害」に分けられる。概念失行とは、Heilmanらが「概念障害」と考えられる失行に対して『概念失行』と提唱したものである。

簡潔に述べれば、概念失行の区分からすると「観念失行」と「観念運動失行」は通ずる要素があるというもので、分類の仕方によっては観念失行と観念運動失行の症状・状態に重なる要因があるというものである。
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概念失行で重視されるのは、道具の使用行為であるとの事である。
概念失行では概念的な誤りが見られ、道具とその使用行為、また道具とその作用対象の関連付けが障害される。

また、複数物品の系列的操作の障害は観念失行に分類するが、その多くも個々の物品の使用にも誤りが見られることが多いことから、概念失行の要因が示唆されている。
また、誤反応の分類に従えば、のうりょう失行も概念失行に相当するとも考えられる。

概念失行(観念失行と観念運動失行)の損傷部位

優位半球(左) 頭頂葉 概念失行(観念失行と観念運動失行)の病巣と考えてよいと思われます。


概念失行(観念失行と観念運動失行)の評価テスト

道具の命名、使用法を聞き確認する。
次に「~するものはどれか?」等と問うが、失語症を伴っている場合も多いので注意が必要。

例)茶筒から茶を取り出して急須に入れ → ポットの湯をそそぎ → 湯のみについで飲む単純な動作は可能。その他、金槌やハサミやライターの使用などを行う。
   ↓
(続けて観念運動失行の評価を行うことが望ましい)

失行の検査と評価方法(順序など)

行為の種類と遂行条件
・抽象的行為:口頭指示 → 模倣
・道具の使用:口頭命令での身振り → 模倣 → 実際に使用する
・複数の物品の系列的操作:複数の物品を操作し、口頭で与えられた目的を達成
・無意味動作:模倣(または口頭指示)

臨床的な観念失行の問題点とリハビリテーション(対応/対処・アプローチ)


臨床的には観念失行を含めて、高次脳機能障害は単体で出現することはほとんどないという事と個々の高次脳機能障害の区別はほぼ困難と思います。
ですので、観念失行とか観念運動失行のアプローチ、という風に分ける必要はないと思います。失行か、失認か、構成障害かっていう風な分け方で問題ないと思います。

臨床的には失行は急性期で消失する場合が多いですが、慢性期にまで残存した失行症は永続的で社会生活・日常生活の大きな障害となる場合が多いと思います。
急性期病院の脳血管障害では、リハビリ室(理学療法室や作業療法室)や病棟の部屋では使うべき物があらかじめ準備されており、複雑な系列的動作を求められているとはいい難い環境なので、病院では障害自体が評価しにくいということも念頭に置く必要があるでしょう。 つまり、『自宅に帰っても円滑な生活動作が出来るとは限らない』、と言うことです。

失行のリハビリは、右利き右麻痺の脳梗塞の場合、健側である左上肢、つまり失行が存在する左側で訓練を行う状況が多いこともエクササイズ・アプローチが困難な理由のひとつです。訓練した動作自体に改善が見られても、自宅等に帰ったりいつもと違う物を使うなどを行った場合は効果がない、薄い傾向にあります。

効果維持には行為自体を自発的に行うことが重要であるとされ、物品を対象とした動作、対象としない有意味/無意味動作を網羅すると有効という報告もあります。

失行のアプローチ手順


①言語又は身振りで指示を充分に理解させる
②動作を真似してもらう(模倣が容易な場合が多い為)
③出来ない場合は持ち方、上肢の位置、動作方向、順序を分解して
 口頭指示、模倣、介助により段階的に進める。
④誤反応は、セラピストが患者さんの真似をしたり鏡でフィードバックする
⑤効果をADLの自然な場面で評価する

更にちょっと特殊な失行のリハビリの流れは以前の記事を参考にしてください。

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