靭帯の可動域訓練のやり方 最適な伸張時間を意識してますか?
こんな内容でいいのかはわかりませんが、コメント欄でこの辺の内容書いてくれと言うご要望もありましたので、重い腰をあげて書いてみることにしました。
もうすでに記事にしていたと思っていたんですけども、過去記事を見てみるとまだライティングしてないっぽい。。。
おかしいなぁ~~~、書いた記憶がめっちゃあるんだけど。。。下書きまで残ってたのに。。
と余談はこのへんにしておいていってみます。けども、さらに余談を。
関節可動域訓練はPTOTの醍醐味とも言われており(?)、専門であるにもかかわらず、その制限因子の判別ができないっていうのが問題なんじゃないのか???
いや、判別できないのは仕方がないかもしれない。ただ、判別しようと意識していないの人が多すぎるのが問題だと思うです。
先にいっておきますよ。学生もホント教えてもらったことしかやろうとしなさすぎ、中堅リハビリ関連職種の方もも恥しいくらいできてない。だから地位も給料も低下するのだ、とか思っている次第です。
と、いつもの如く話がそれましたがいってみますよ~~~。
靭帯によるROM制限の原因を判別する方法
判別方法は、超~~~簡単だ。簡単なはずです。学生さんでも靭帯の抵抗感を感じ取った経験は必ずあるはずです。
ぶっちゃけ話、硬さを手で感じ取るのは難しい箇所はありますが、靭帯の硬さは感じ取れます。簡単です。
良く考えてみてください、前方引き出しテストとかするわけですから、手と頭にカンショクをインプットするかどうかというだけ。
そして、もっと簡単な方法があります。
それは消去法使うということ。
考えられる制限因子を各種テストや解剖学的見地から削除するだけ。簡単にできるものなので、ここでは省略します。それが難しいでしょうか??
↓この辺が参考になるかもです。
追記:
難しいのは靭帯と関節包のどちらの硬さか、もしくはどちらが優位に拘縮しているか?の判別かと。これも意外に簡単でした。こんな方法があるのか知らないけど、解剖学を基にしたらでけました。もちろん、部位的に難しい所はあり。
靭帯のROMエクササイズは?伸ばす最適時間は?
もちろん、制限因子が靭帯であるまたは靭帯の要素が強いと判別できてか初めて意味のあるものとなります。特定していないROMなんて素人さんでも誰でもできます。
で、靭帯のROM訓練をやるときにどれだけの負荷をかけて、どれだけの時間をかけていますか?
適当じゃ駄目ですよ。だから根拠がないってブッ叩かれるわけですので。
で、いくつか文献を見つけましたが、靭帯は数十秒から2~3分、10分以上必要、20~30分必要というふうに見解が分かれていました。しかし、普通思っているよりも長時間引き伸ばす必要があるっていうのは間違いないようです。科学的に。
端的に言うとたくさんの方が行っている数~数十秒程度で靭帯は伸張できない、改善しない。つまり、靭帯が制限因子となっている場合の短い時間でのROMexは無効といえます。
実際、靭帯集中型可動域訓練を実験的にやってみた結果
解剖学的な知識があればその靭帯の最大伸張位(最も引き伸ばされるポジション)に持ってくる事は可能だと思います。
その位置からストレッチを加え続けますが、何に関しても力を入れてしまう人が多いですが、靭帯に関わらずROMは力は不要です。
もちろん数分に及ぶ長時間なので、実際のところ、周りには静止画像にしか見えてません。
ストレッチを加えながらになりますが、お仕事の最中ですし、全く動かないわけにはいかないですよね。
だから、その間は患者さん・利用者さんとの会話を継続しながらほぼ静止したままで、かつ持続的な長時間の伸張を加える続ける、ということになります。が、これはけっこう難しいです。。。
実際、数秒の靭帯ROM・ストレッチをこなった群と、数分~長時間やった群の関節可域の改善率は、長時間施行した方が断然高かったです。
ただし、もともと伸展性がない結合組織なので、やったからROMが劇的に改善すると言う事はありません。
多くの場合、関節の角度は数度改善というレベルで、一般的にはROM測定の誤差範囲にもみたないレベルの話です。
なので、もちろん検査測定の技術も必要になってきます。
ついでに言わせてもらうと、元に戻ってしまう要素も非常に強いというのはいうまでもありませんので、実用的かどうかは疑問が残るところでございます。
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